イオンnews|いなげや株を公開買い付け/2024年11月めどの統合視野
イオン(株)(千葉市美浜区、吉田昭夫社長)は10月6日(金)、(株)いなげや(東京都立川市、本杉吉員社長)の普通株式を公開買付けすることを発表した。いなげやの議決権の 51%相当を上限として株式の取得を進める。
買い付け期間は2023年10月10日(火)から11月21日(火)まで。買付価格は普通株式1株当たり1610円。合意書が締結された2023 年4月25日を基準とした過去 12カ月間の終値単純平均値 1235 円に対して30%超のプレミアムがついている。買い付け予定数は1568万7400株、買い付け金額は252億5671万4000円となる。
現在、イオンはいなげやの17.01%を直接所有する筆頭株主である。さらに連結子会社であるユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(株)(以下U.S.M.H)の完全子会社である(株)カスミを通じた間接所有分(0.21%)と合わせて17.22%を所有する持分法適用関連会社としている。
今年4月25日、イオンはいなげや、U.S.M.H合わせて売上高1兆円、1000店舗体制を構築、首都圏トップのスーパーマーケット企業となることを目指し、基本合意書を締結した。
今回の基本合意書締結時点ではいなげやとU.S.M.Hは、提携関係にならないが、今後、十分な協議の時間を確保するため、2024 年 11 月を目途とした経営統合に向けて協議を進める予定。現時点では手法や条件などは未定だ。