H2Onews|関西フードマーケットを完全子会社化/7月29日に上場廃止
エイチ・ツー・オーリテイリング(株)(大阪市北区、荒木直也社長、略称H2Oリテイリング)はH2Oリテイリングを株式交換完全親会社、(株)関西フードマーケットを株式交換完全子会社とする株式交換契約を締結した。
関西フードマーケットは2016 年 11 月14 日に、H2Oリテイリングに対し、両社間の資本業務提携契約に基づき関西フードマーケット(当時は関西スーパーマーケット)の株式 320万株を割り当てて以降、H2Oリテイリングが筆頭株主となっていた。
その後、2021 年 12 月 15 日に関西フードマーケットを株式交換完全親会社、エイチ・ツー・オー リテイリングの完全子会社であるイズミヤ(株)および(株)阪急オアシスを株式交換完全子会社とする株式交換を通じてH2Oリテイリンググループと経営統合し、グループの一員となった。
しかし、東京証券取引所の有価証券上場規程により、関西フードマーケットを存続会社であるとは認められないとして、2024年3月31日を期限とする実質的存続性審査の猶予期間になっていた。
H2Oリテイリングは 2024 年に入り、グループにおける食品事業を、百貨店事業に次ぐ「第二の柱」としてより深い連携を行うことが必要であると考えるに至り、関西フードマーケットの完全子会社化を進めていた。
今回の完全子会社化により、資本構成上の課題を解決するとともに、従来、実現にハードルがあったグループの全体最適の施策を実施することが可能となるとしている。
具体的には人材・設備の共有、ITシステム・インフラ(サーバ、ネットワーク等)の共通化、共同でのPB開発、顧客の囲い込みとデータベース構築などを挙げている。
関西フードマーケットの株式は2024 年7月 29 日に東京証券取引所、スタンダード市場で上場廃止となる予定