セブン&アイnews|創業家による買収を断念/資金調達に目途付かず
(株)セブン&アイ・ホールディングス(東京都千代田区、井阪隆一社長)は2月27日(木)、同社代表取締役副社長である伊藤順朗氏および伊藤興業(株)による、セブン&アイ買収に関する正式提案に必要な資金調達の目途が立たなくなったとの連絡を受領したことを発表した。これを受け、現時点では、伊藤氏および伊藤興業からは、セブン&アイが検討しうる提案がされていないことになる。
セブン&アイは、「引き続きアリマンタシォン・クシュタール社(ACT 社)からの提案を含め、全ての戦略的選択肢を精査・検討する。当社の特別委員会は、本案件が直面するであろう米国の競争法上の深刻な課題に対処しうる実行可能な案を実現できるかを確認するため、ACT 社と建設的に協議を続ける」とコメントしている。
同日、創業家より戦略パートナーとしてのセブン&アイ買収のための出資参画要請を受けていた伊藤忠商事(株)が参画からの撤退を公表していた。このことが買収を断念した大きな要因とみられる。