富士シティオnews|関東のスーパーマーケット初「からだデリ」弁当販売

富士シティオ(株)(神奈川県横浜市、菊池淳司社長)は、「からだデリ」弁当の販売を、9月12日(水)から開始した。関東のスーパーマーケットでは、初めての取り組みだ。

写真右から富士シティオ(株)の川本大作取締役営業本部長、(株)爽健亭の岡本隆治取締役部長、(株)グローカル・アイの田﨑和弘代表取締役。

富士シティオは、食品スーパーマーケット「FUJI」、惣菜を強化した「デリド」、ミニスーパーの「プチマルシェフジ」を神奈川県と東京都で展開している。からだデリ弁当を取り扱う店舗は、武蔵中原店を除くFUJI44店舗、デリド5店舗、プチマルシェフジ2店舗の 51店舗だ。総菜事業部総菜課がメニューを企画する。

商品は、「鶏肉の野菜あんかけ弁当」1アイテム。本体価格598円。20℃温度帯の弁当だ。メニューは販売動向を見ながら、1カ月単位での販売を想定している。第2弾として「からだデリ 野菜カレー」を試作中で、販売は10月からを予定する。また、今後、弁当価格498円ライン、朝食メニュー298円なども視野に入れる。

「からだデリ」はグローカル・アイが企画して全国で展開する。商品は、全国の国立病院機構163施設に勤務する管理栄養士約650名で組織される「全国国立病院管理栄養士協議会」の管理栄養士が監修している。1食は600キロカロリー前後で、塩分2.5グラム未満、野菜150~250グラム、たんぱく質15~20%、脂質20~25%、炭水化物50~60%と、厚生労働省推奨「日本人の食事摂取基準(2015年版)に準拠した商品化が行われる。

また、弁当の商品ラベルには、グローカル・アイのサポートセンターのWEBアドレスと電話番号が記載されている。お客からの問い合わせに対して、管理栄養士が健康づくりのアドバイスを無料で行う。

グローカル・アイでは、独自に開発した調理支援の「アイシステム」で、医療機関の献立・レシピや調理のノウハウをデータ化している。そのアイシステムをハブとして、全国の国立病院管理栄養士協議会や国立循環器病研究センター、大阪市立大学医学部付属病院、九州大学病院、大阪府立大学などと共同研究を重ねている。ネットワークを通じて蓄積された献立・レシピを、さまざまなチャネルを通じて生活者に届ける。

「からだデリ」を初めて販売したのは、(株)平和堂だ。2017年3月から取り組みを開始し、その後、西日本を中心に取り扱い店舗が拡がっている。今後、富士シティオに続き、マミーマートなど5社が販売を予定している。

富士シティオの弁当製造は、爽健亭が担当する。日東ベスト(株)の100%子会社だ。神奈川県横浜市と千葉県船橋市に工場を持つ。富士シティオとは以前から取引きがあったことで、今回の企画に参加することになった。今年の2月から、味、成分分析、盛り付けなど、何度も改善しながら半年がかりで取り組んだ。

主菜の鶏肉の野菜あんかけは、塩分は控めながら、昆布だし、白だしで野菜の旨味を引き出した。トリモモ肉は、皮をはがし、タンパク質と脂質を抑えた。副菜として人参のナムル、もやしと炒り卵のおひたし、小松菜とベーコンのソテーを添えた。

神奈川県川崎市中原区の「デリド武蔵小杉店」では、入口正面に「からだデリ」コーナーを設け、販売初日の9月12日(水)は、40食を用意したが、ピークタイムの夕方を待たずに、13時までに13食を売った。全51店舗で250パックを売り上げている。


[9月12日のデリド武蔵小杉店]

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