ベイシアnews|近大開発のハイブリット魚種「ブリヒラ」を8万尾販売
(株)ベイシア(群馬県前橋市、相木孝仁社長)は8月1日(月)から、 近畿大学(大阪府東大阪市、細井美彦学長)が開発したブリとヒラマサのハイブリッド種「ブリヒラ」を、昨年に続き、ベイシアマートを除くベイシア全店舗で販売する。
ブリヒラは近畿大学が開発し、関連会社である(株)アーマリン近大を介して種苗として販売され、養殖業者が成魚まで育てた魚だ。ブリはうま味がある魚だが、身が柔らかく、血合いの割合が多いため、 夏場に血合いが変色しやすい。一方でヒラマサは血合いが少なく、身質がしっかりしていり。とくに品質を保持しやすいことから夏に重宝される魚種だ。
ブリヒラはブリのうま味にヒラマサの歯ごたえと美しさを兼ね備えたハイブリッド魚種。寿司や刺身などの生食に適していて、昨年の販売では好評を得た。
ベイシアは近畿大学の関連会社である(株)食縁と、2017年に「持続可能な養殖水産物普及の協定」を締結。ブリヒラの大量生産による安価な供給に向けて協力してきた。近畿大学産の人工種苗から育てた「近大生まれのブリヒラ」を、2018年に1000尾、19年に1万5000尾、20年に2万尾、21年は5万尾と段階的に養殖量を増やしてきた。産学連携による本格生産が軌道に乗ったことから今年は8万尾を販売する。