イトーヨーカ堂 食品の新ブランド「つくるものがたり」今年度200品目発売
イトーヨーカ堂は、独自の食品ブランド「顔が見える食品。」の新シリーズとして「つくるものがたり」を発売する。イトーヨーカドーの全国約120店舗で順次販売を開始する。まず豆腐や納豆、梅干し、大福などの日配食品から始める。2014年度中に加工食品や調味料なども加えて200品目ほどに拡大する。
「いい商品には、物語がある。」がブランドコンセプト。素材、製法、職人技といったつくり手の想いやこだわりを「ものがたり」として表現する。顧客は商品に記された二次元バーコードでこの「ものがたり」を見ることができる。店頭やホームページでも商品の詳細を伝える。
イトーヨーカ堂の「顔が見える食品。」シリーズは、2002年に「野菜。」と「果物。」でスタート。その後、「お肉。」、「たまご。」、「お魚。」、「加工品。」をラインアップに加え、10年間で5000人に上る国内生産者が関係してきた。「つくるものがたり」はシリーズ7番目のブランドとなる。
プライベートブランドは①エコノミーブランド、②クォリティブランド、③ライフスタイルブランド、④コンペティティブブランドの4つの分類に仕分けされる。
この「顔が見える食品。」シリーズは二番目のクォリティブランドだ。
セブン&アイ・ホールディングスはこのブランドの強化に邁進しているが、重要なことはセブンプレミアムの総合的なブランド以外に、イトーヨーカ堂という総合スーパーの業態別のブランドが登場していることだ。セブンプレミアムがどうしてもセブン-イレブン中心の開発となっているが、それはイトーヨーカ堂にとっては全面的にメリットがあるわけではない。同じことはヨークベニマルやヨークマートにも当てはまる。
今回発売される商品は「豆腐屋の意地(絹)」198円(400g)、「納豆屋の意地」158円、「梅干屋の意地 職人岡崎のはちみつ漬梅」1380円などで、高めの価格設定となっている。高価格帯の商品を販売するためには、顧客にその価値を理解してもらうための説明が必要だ。今回の「つくるものがたり」は、ブランド名自体がそのことを表しているといえる。
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