三越伊勢丹news｜4/1付組織改正と役員体制/責任と権限を明確化

(株)三越伊勢丹ホールディングス(東京都新宿区、杉江俊彦社長)は4月1日(木)付の組織改正を発表した。

三越伊勢丹ホールディングス（HDS）の組織改正では、①責任と権限の明確化、②HDSと三越伊勢丹の重複機能の解消、③長期戦略の実現に向けた体制構築を柱に実施される。

①責任と権限の明確化
●各事業会社の戦略の実行、構造改革、ガバナンスに対し、三越伊勢丹HDSにおける各社の利益責任、ガバナンスの所在を明確にし、営業力と構造改革推進力を強化する。
●チーフオフィサー制については、CEOはグループの経営全体を統括する最高責任者として、各チーフオフィサーを指揮・命令し、その他の各チーフオフィサーはCEOへの報告（必要に応じて協議）を適宜行う。また、CEOを除く各チーフオフィサーは、HDS各部門を担当し、その責任者として、当該部門を指揮･命令し、業務の執行を行う。

②HDSと三越伊勢丹の重複機能の解消
●HDSと三越伊勢丹における重要なスタッフ機能として、「経営戦略統括部」「財務・IR統括部」「人事統括部」をHDSに設置し、三越伊勢丹と一体で運営することにより、経営の意思決定の迅速化を図る。

③長期戦略の実現に向けた体制構築
●21年度は、「プラットフォーム構想の推進体制の構築」を軸とする。
●不動産事業は、プラットフォーム戦略の重要構成要素として位置づけ、方向性を早急に定めていくため、「経営戦略統括部」に機能を設置する。
●グループプラットフォーム戦略実現に向けて百貨店事業会社および主要関係会社の支援・推進窓口として「国内事業推進部」を設置する。

■2021年4月1日付取締役(常勤）
赤松憲　取締役会長
細谷敏幸　代表執行役社長CEO（兼 三越伊勢丹代表取締役社長執行役員）
竹内徹　取締役代表執行役副社長CMO（兼 三越伊勢丹副社長執行役員 MD統括部長）
西山茂　取締役執行役常務 CFO 兼 CRO 兼 CAO 兼 リスクマネジメント室長
杉江俊彦　取締役（兼 三越伊勢丹取締役会長）
伊倉秀彦　取締役（兼 (株)岩田屋三越　 代表取締役社長執行役員）
白井俊徳　取締役

なお、牧野欣功執行役常務がCSDO 兼 CHROを務める。

(株)三越伊勢丹の組織改正は①本社スタッフ、②MD統括部スタッフにおいて行われる。

①本社スタッフ
●HDSと三越伊勢丹の重複機能の見直し･統合に伴い、現「総合企画室」と「総務人事グループ」を解消し、一体運営による効率化および意思決定の迅速化に向け、HDSと三越伊勢丹の兼務組織として「経営戦略統括部」「財務・IR統括部」「人事統括部」を設置する。
●「総務人事グループ」の解消に伴い、三越伊勢丹における百貨店事業に関わる事業運営の企画・立案・推進機能、運営管理機能、総務関連機能等を担う「事業推進グループ」を設置する。

②ＭＤ統括部スタッフ
●オンライン・オフラインのシームレス戦略・営業戦略策定推進機能について、現「デジタル推進グループ」を解消し、「マーケティンググループ」の機能を再編するとともに、「オンラインクリエイショングループ」を設置し、デジタル事業運営機能およびデジタル事業の成長に向けたアライアンス推進機能を担う。

③その他
●今後開設される、新小型店等の出店計画立案推進機能、および物件開発機能や「アルタ」「ミーツ」「フード＆タイム」の店舗運営支援機能、リーシング機能を担う「SC事業部」を設置する。
●事業特性を鑑み、「法人事業部」の組織呼称を「ビジネスソリューション事業部」に改称し、今後の収益・ビジネスチャンス拡大を図るため、計画立案・推進機能を設置する。

■2021年4月1日付取締役(常勤）
杉江俊彦　取締役会長（兼 HDS取締役）
細谷敏幸　代表取締役社長執行役員（兼 HDS代表執行役社長 CEO)
松尾琢哉　取締役専務執行役員 不動産開発部長
常松恭一　常勤監査役
日向野剛　常勤監査役