ウエルシアnews|第2Q売上高6788億円7.6%増・経常利益21.6%増
ウエルシアホールディングス(株)(東京都千代田区、桐澤英明社長) 2026年2月期第2四半期の決算は売上高6787億9300万円(前年同期比7.6%増)、営業利益228億0900万円(20.8%増)、経常利益254億1800万円(21.6%増)、中間純利益159億2300万円(35.9%増)の増収増益だった。今年12月にツルハホールディングスとの経営統合により、ウエルシアとしては最後の決算発表となる。
営業利益率3.4%(3.0%)、経常利益率3.7%(3.3%)。
売上総利益率は30.5%。前年同期比0.4ポイント増加した。一方で販売費および一般管理費率は27.1%。前年並みだった。生産性向上のためのレジシステムやツールの導入で人時コントロールが進んだ。
売上げ状況は、物販部門が売上高6.7%増。、WAON POINTサービスの利用拡大、プライベートブランドの拡販に注力した。
オンラインで行われた会見で、桐澤社長は「2023年2月期で1.6倍の売上増。節目である構成比10%を超えた」。特に機能、品質、エコ性能をみがき続けた商品の開発に注力し、「からだWelcia」「くらしWelcia」の拡販に努めた。同ブランドのラインアップは、当第2四半期末に451品目となった。
WAONPOINTサービスを中心として、ポイントカード・アプリの利用率向上を通じた集客施策強化を図り、ポイント会員であるウエルシアメンバーは1409万人になった。調剤部門は11.2%増。調剤併設店舗数の増加(期末現在2287店舗)により処方箋受付枚数が増加した。これらにより物販および調剤合計の既存店売上前年比は堅調に推移した。
また、販管費の面では、生産性向上ツール導入による店舗オペレーションの効率化を進めることで、経費コントロールに注力した。調剤部門では電子略歴を導入して、薬剤師の負担減につなげつつ、利用者とのコミュニケーション強化につなげて、データの正確性を高めた。
また、ウエルシアホールディングスは2030年の「地域No.1の健康ステーション」実現を目指した経営方針「ウエルシア2.0」を掲げている。プロダクト戦略ではPB開発に加え、SNSを活用したZ世代向け情報発信等、デジタルマーケティング施策を実施している。
メディカルケア戦略では、2025年3月にイオンタウン幕張西店にて開設した包括的ヘルスケアサービスブランド「Care Capsule(ケアカプセル)」における、管理栄養士による未病予防カウンセリングを実施している。
また、各種検査や健康測定サービスが好評となっていて、順調に成果を上げている。リージョン戦略は、ドラッグ&フードの進化モデルを8月末までに稲敷釜井店、つくば小茎店の2店舗でリニューアルオープンした。今後も、食品需要が高い地域を中心に、生鮮食品、惣菜、弁当の品揃えで日常使いのフォーマットに転換する。
12月1日付けで経営統合を行うツルハホールディングスとの取り組みでは、桐澤社長は「分科会を設けていて、分野によっては毎週行っている」と語った。シナジー効果の創出については「ポイントの統合はシステム変更で時間を要するものもあるが、商品など新しい事業年度からは発揮できるようにしたい」。