厚労省news|2017年出生数94万6060人で過去最少・出生率最高は沖縄1.94
厚生労働省が「平成29年(2017年)人口動態統計月報年計(概数)」を公表した。
2017年の出生数は、94万6060人で過去最少だった。2016年に比べて3万0918人減少した。
出生数の年次推移を見ると、1949年(昭和24年)の269万6638人をピークに、1975年(昭和50年)以降は減少と増加を繰り返しながら、減少傾向が続いている。2015年(平成 27年)は5年ぶりに増加したが、翌2016年(平成28年)からは減少している。また第1子出生時の母親の平均年齢は上昇傾向にあったが、2015年からは30.7歳で変わらない。
また1人の女性が生涯に産む子どもの数を表す合計特殊出生率は、1.43人で、前年より0.01ポイント下がり、2年連続で低下している。
都道府県別にみると、沖縄県(1.94)、宮崎県(1.73)、島根県(1.72)、長崎県(1.70)、鹿児島県(1.69)が高く、東京都(1.21)、北海道(1.29)、宮城県(1.31)、京都府(1.31)、奈良県(1.33)が低い。
一方、死亡数は、134万0433人で戦後最多となった。前年に比べ3万2685人の増加だ。
その結果、自然増減数は、▲39万4373人で過去最大の減少幅となり、2016年に比べて6万3603人減り、人口減が続いている。
人口減少は全産業にとって、最大の問題である。しかし、減少傾向は止まらない。