4月家計調査統計|2人以上世帯消費29万円・1.3%減/3カ月支出減少
4月の「家計調査報告」速報が総務省統計局から発表された。
2人以上の世帯の消費支出は29万4439円。物価変動の影響を除く「実質」では前年同月比1.3%減で3カ月連続で前年を下回っている。
総務省では2018年1月から、調査用紙「家計簿」の記載様式を全面的に改正している。その調査方法の変更の影響を調整した推計値でも、実質1.3%の減少だった。
4月の消費支出で増加したのは、住居、家具・家事用品、保健医療、教育の4項目。一方、減少したのは、食料、光熱・水道、被服及び履物、交通・通信、教養娯楽。
4月の食料費7万5487円のうち、前年を上回ったのは、飲料4366円(2.3%)、油脂・調味料3461円(2.2%)、肉類7318円(2.0%)、酒類3237円(1.6%)、調理食品9481円(0.9%)、菓子類6589円(0.6%)。
一方で、魚介類5736円(▲10.0%)、乳卵類3806円(▲2.5%)、果物2693円(▲2.0%)、野菜・海藻8848円(▲1.4%)、穀類6254円(▲1.3%)、外食1万3698円(▲0.3%)は前年を下回った。魚介類は二桁減だ。
2人以上の勤労者世帯の実収入は1世帯当たり49万5370円。前年比1.4%の増加。ただし、調査方法の変更の影響による変動を調整した推計値では、実質0.2%減で4カ月連続で前年を下回った。消費支出は33万4967円で変動調整値の実質は0.7%増。勤労世帯では3カ月ぶりに前年をクリアしている。
>第1表 主要家計指標-二人以上の世帯
>第2表 1世帯当たり1か月間の収入と支出 -二人以上の世帯
*上記の総務省の表は商人舎magazineのDATABASEにも掲載中。
*出典 家計調査結果(総務省統計局)