5月コンビニ統計|既存店1.2%減少で5カ月ぶり/客数減は27カ月連続
5月のコンビニエンスストア「統計調査月報」が、日本フランチャイズチェーン協会から発表された。
調査対象企業は、(株)セイコーマート、(株)セブン-イレブン・ジャパン、(株)ファミリーマート、(株)ポプラ、ミニストップ(株)、山崎製パン(株)デイリーヤマザキ事業統括本部、(株)ローソンの7社。
5月は降水量が多かったこと、ゴールデンウイークの期間中気温が低かったことが客数に影響を及ぼし、既存店客数は2.5%前年を下回った。また気温低下により、飲料やアイスクリームの売上げが伸びなかった。カウンタ―商材やサラダ、惣菜、冷凍食品は引き続き好調だったものの、既存店ベースの売上高は1.2%前年に届かなかった。
5月の既存店売上高は8053億6000万円で、前年同月比1.2%減と5カ月ぶりのマイナス。客数は13億3173万人で2.5%前年を下回り、27カ月連続のマイナス。客単価は38カ月連続プラスで1.3%増の604.7円。
店舗数は、前年同月より1.4%増。784店舗増加して、5万5438店舗。
全店ベースの売上高は9147億4900万円で0.9%増。客数は14億9070万人で0.2%増。1店舗当たりの平均日販は53万2300円、客数は867人。客単価は613.6円で0.7%増と11カ月連続プラス。
商品分野別売上高で前年を上回ったのは日配食品で0.5%増。加工食品は1.6%減、非食品は1.5%減と前年割れ。とくにサービスは7.8%減と大幅に低下した。
大手コンビニ3社の5月の概況を見てみよう(%は前年同月比)。
セブン‐イレブン・ジャパン
総店舗数2万0385店
既存店売上高 +0.3%
既存店客数 ▲1.8%
既存店客単価 +2.1%
全店売上高 +3.4%
ファミリーマート
総店舗数1万6989店(ファミマ1万5169店、サークルK・サンクス900店、エリアフランチャイズ〈沖縄・南九州・JR九州R〉920店)
既存店売上高 ▲2.1%
既存店客数 ▲3.3%
既存店客単価 +1.2%
全店売上高 ▲3.8%
*全店売上高の伸び率は、ファミリーマートとサークルK・サンクスの合算値
ローソン(店舗数はローソングループ計、売上関連は単体)
総店舗数1万4214店
既存店売上高 ▲4.5%
既存店客数 ▲3.7%
既存店客単価 ▲0.8%
全店売上高 +2.7%
5月の既存店売上高は、セブン-イレブンは0.3%となんとかプラス。ファミマは▲2.1%、ローソンは▲4.5%と前年を下回った。客数は、3社とも前年割れとなった。