5月商業動態統計|販売額38兆4.6%増/卸売6.6%増・小売0.6%増と前年超え

経済産業省から5月度の商業動態統計速報が発表された。

「卸売業」と「小売業」を合わせた商業販売額は37兆8950億円で、前年を4.6%上回った。季節調整済みでは0.9%増。

卸売業の販売額は、26兆0580億円で6.6%プラス。季節調整済みは1.8%増。鉱物・金属材料の13.3%増をはじめ、建築材料、農畜産物・水産物など9業種が前年を上回った。一方で、衣服・身の回り品、家具・建具・じゅう器、医薬品・化粧品は前年割れ。

そのなかで、大規模卸売店の販売額は9兆2908億円で5.7%プラス。衣服・身の回り品は減少した。

小売業の販売額は11兆8370億円の0.6%増。季節調整済みでは1.7%減。商品別に見ると、燃料小売業13.4%など5業種が前年をクリアしたが、織物・衣服・身の回り品▲4.1%など4業種は前年を下回った。

業態別に見てみよう。百貨店とスーパーは既存店の伸び率も発表されている。

[百貨店]
全店売上高4944億円で▲2.5%(既存店▲1.2、以下同じ)。季節調整済みは▲3.0%。
百貨店主力の衣料品は▲4.6%(▲3.5%)。婦人・子ども服・用品、紳士・用品、身の回り品すべてが前年を割った。飲食料品は▲4.2%(▲2.6%)。

[スーパー] 〈総合スーパーと大手食品スーパーマーケット〉
全店売上高1兆0720億円で▲0.8%(▲2.4%)。季節調整済みは▲1.5%。
衣料品は▲9.3%(▲8.5%)と低迷した。主力部門の飲食料品は全店では0.4%増だが、既存店は▲1.5%。

[コンビニエンスストア]
売上高の合計は9979億円で0.1%の増加。
商品販売額合計は9443億円、0.6%プラス。内訳は、ファストフードおよび日配食品が1.8%増、加工食品は0.5%増。一方で、非食品は▲0.8。サービスは▲7.7%と大きく前年を下回った。店舗数は0.3%増えて5万6387店。

[家電大型専門店]
全店販売額は、3249億円で0.4%プラス。
10.5%と二桁増の通信家電をはじめ、3カテゴリーが前年をクリア。情報家電など3カテゴリーは前年に届かず苦戦した。店舗数は2533店で1.4%増えた。

[ドラッグストア]
全店販売額は5327億円で4.0%アップ。
9カテゴリー中、食品7.4%をはじめ、8カテゴリーがプラス。唯一ヘルスケア用品・介護・ベビーは▲1.1%と前年を下回った。店舗数は5.0%増加し、1万5351店舗。

[ホームセンター]
販売額は、全店で2956億円、前年比5.4%減と落ち込んだ。
園芸・エクステリア▲10.2%をはじめ、9カテゴリーすべてが低迷した。店舗数は1.1%増加して、4327店舗となった。

ドラッグストア +4.0%
家電大型専門店 +0.4%
コンビニエンスストア +0.1%
スーパーマーケット ▲0.8%
百貨店 ▲2.5%
ホームセンター ▲5.4%

ドラッグストアが引き続き順調な伸びだ。家電大型専門店とコンビニは前年をクリアしたが、スーパーマーケット、百貨店、そしてホームセンターが低迷した。

>[5月商業統計]経済産業省ホームページ

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