6月家計調査統計|2人以上消費支出実質1.2%減で5カ月連続/食料は増加

6月の「家計調査報告」速報が総務省統計局から発表された。

総務省では2018年1月から、調査用紙「家計簿」の記載様式を全面的に改正している。その調査方法の変更の影響を調整した推計値だ。

2人以上の世帯の消費支出は26万7641円。前年同月比実質は1.2%減で、5カ月連続で前年を下回った。

6月の消費支出で増加したのは、「食料」「家具・家事用品」「被服及び履物」「交通・通信」「教育」の5項目。調理食品や酒類などの消費が多かったことで「食料」は5カ月ぶりの実質増加となった。

一方、減少したのは、「住居」「光熱・水道」「保険医療」「教養娯楽」「その他」。


(総務省統計局・家計調査資料に基づいて商人舎にて作成)

6月の食料費で、前年同月より消費金額が多かったのは9項目。伸長率が高かった順に並べると、酒類3467円(+5.4%)、調理食品9281円(+2.5%)、肉類7303円(+1.6%)、菓子類6258円(+1.5%)、穀類6367円(+1.3%)、油脂・調味料3684円(+1.0%)、外食1万3260円(+0.8%)、飲料4838円(+0.4%)、果物2949円(+0.2%)。

一方、消費金額が減少したのは、魚介類5540円(▲7.3%)、乳卵類3780円(▲2.9%)、野菜・海藻8903円(▲1.2%)。魚介類の消費は大きく低下している。

2人以上の勤労者世帯の実収入は1世帯当たり80万8716円。前年同月比実質4.4%で6カ月ぶりに実質増加した。しかし、消費支出は29万1998円で実質3.1%減。2カ月連続で前年を下回り、節約志向の高まりを感じる。

>第1表  主要家計指標-二人以上の世帯
>第2表  1世帯当たり1か月間の収入と支出 -二人以上の世帯

*上記の総務省の表は商人舎magazineのDATABASEにも掲載中。
*出典 家計調査結果(総務省統計局)

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