9月家計調査統計|2人世帯消費支出3カ月ぶりに1.6%減/被服のみ0.9%増

9月の「家計調査報告」速報が総務省統計局から発表された。総務省では2018年1月から、調査用紙「家計簿」の記載様式を全面的に改正している。その調査方法の変更の影響を調整した推計値だ。

2人以上の世帯の消費支出は27万1273円。前年同月比実質は1.6%減で、3カ月ぶりに前年を下回った。

9月の消費支出で増加したのは、唯一「被服」。2カ月ぶりの実質0.9%増加で、洋服と下着類が売上げを伸ばした。一方、「食料」1.8%減、「住居」3.3%減など、それ以外の項目は前年を下回った。

(総務省統計局・家計調査資料より)

9月の食料費は7万6499円。前年同月より消費金額が増えたのは、油脂・調味料3438円(2.6%)、肉類7352円(0.5%)、菓子類6322円(0.4%)、飲料4515円(0.3%)。

消費金額が減少したのは、魚介類5569円(▲6.5%)、野菜・海藻9100円(▲4.4%)、果物3526円(▲4.3%)、乳卵類3852円(▲2.8%)、酒類3069円(▲1.9%)、穀類6603円(▲1.8%)、外食1万3493円(▲1.3%)、調理食品9654円(▲1.1%)。

魚介類、野菜・海藻、果物の減少率が大きかった。

また。2人以上の勤労者世帯の実収入は1世帯当たり44万7459円。前年同月比▲1.5%で、3カ月連続の実質減少だ。しかし収入は減ったが、消費支出額は30万2652円、0.1%増と2カ月連続で増えている。

>第1表  主要家計指標-二人以上の世帯
>第2表  1世帯当たり1カ月間の収入と支出 -二人以上の世帯

*上記の総務省の表は商人舎magazineのDATABASEにも掲載中。
*出典 家計調査結果(総務省統計局)

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