2月訪日外客数統計｜260万人で過去最多/東アジア微増にとどまる
日本政府観光局が2019年2月の訪日外客数を発表した。
2019年2月の訪日外客数は前年同月比3.8％増の260万4000人。2018年2月の250万9000人を約9万人上回り、2月としては過去最多を記録した。
東アジア市場では、旧正月（春節）が2月上旬となったことで、旅行需要の一部が1月末に移動した市場もあり、訪日者数は前年同月比微増で終わった。
市場別では、台湾、英国、イタリアを除く、17市場で2月として過去最多を記録している。
伸び率がとくに高かったのはタイ、フィリピン、ベトナムだ。タイは前年同月比31.4％増の10万7800人。新規就航や増便により航空座席供給量が前年同月と比較して大きく増加したことが要因だ。また2018年は3月にあった祝日が2019年は2月19日（火）となり、連休を取得しやすい日並びも功を奏した。継続的に展開されている訪日旅行プロモーションが後押しした。
フィリピンは前年同月比28.0％増の3万5200人。旅行博での訪日旅行商品の販売に加え、12月のマニラ～新千歳線、2月のマニラ～羽田線が新たに就航されたことと、12月のセブ～成田線の増便も伸長の要因になった。
ベトナムは前年同月比68.6％増の3万9400人。冬の魅力を訴求する旅行商品の販売が好調だった。また2018年には7連休だった旧正月連休が、2019年は9連休となったことや、新規就航や増便による航空座席供給量の増加が訪日者増につながり、大幅な伸びを記録した。