7月労働力調査統計|非正規雇用者71万人増/小売業・卸売業雇用者47万人減
総務省統計局発表の2019年7月「労働力調査(基本集計)」速報によれば、就業者は6731万人と71万人増加した。2014年1月から79カ月(6年7カ月)連続で前年同月を上回っている。
就業者は大きく「自営業主・家族従業者」と「雇用者」に分けられる。
雇用者は前年同月より81万人増加して6034万人。これも79カ月増え続けている。先月の6月よりも11万人増えている。男性は40万人増加の3300万人、前月比では1万人の減少。女性は前年比41万人増加の2734万人で、前月比12万人増。女性の増加数が男性に比べて1万人多く、女性の社会進出が進んでいる。
このうち、正規の職員・従業員は3526万人。6月の30万人増加に及ばないが、4万人増加で56カ月(4年8カ月)連続して増加している。前月に比べると5万人減っている。非正規の職員・従業員は2174万人で前年比71万人増で22カ月連続プラス。前月比では26万人増加している。非正規雇用者の伸び率が高い。
就業率は60.7%で前年同月に比べて0.7ポイント上昇した。
産業別従業者を見ると、卸売業・小売業の従業者数は1019万人と、前年同月に比べて47万人減少した。前月が1034万人だったから、15万人の減少。今月は最も従業者が多いのは製造業の1064万人で、こちらは21万人増加している。つまり製造業は人手を確保しているが、卸売業、小売業の現場では人手不足が続いていることになる。