10月百貨店統計|売上高3863億円17.5%減、雑貨・衣料など二桁減

日本百貨店協会の「百貨店売上高概況」によると、10月の売上高は増税前の駆け込み需要の反動と、台風被害による臨時休業や営業時間短縮などマイナス要因が重なり、売上高は3863億円と前年同月比17.5%減となった。駆け込み需要が発生した9月は23.1%増だった。調査対象店舗は76社208店舗。

各社が企画した物産展や外国展などの人気催事やカード会員施策は好調で、一部店舗では改装効果も見られたものの、増税前後の需要反動減は大きかった。

93.4%を占める国内市場が17.7%減と二桁の減少だった。シェア6.6%のインバウンドは円高基調の為替動向や米中貿易摩擦等の不安定な国際情勢が響き、13.8%減と2カ月ぶりに前年実績を下回った。

商品別では9月に急伸した高額商材を中心に下げ幅が大きく、主要5品目すべてで前年を下回る結果となった。とくに美術・宝飾・貴金属(31.3%減)や化粧品(21.3%減)を含む雑貨は24.3%減、ラグジュアリーブランドなどの身のまわり品23.4%減、9月に重衣料が動いた衣料品21.4%減と、3品目は20%を超える減少となった。

家庭用品は19.9%減。売上構成比は小さいが、外販中心の家電のみ0.8%増と5カ月連続でプラスとなっている。

軽減税率対象の食料品も5.1%減となった。地方物産展など食品催事が好評で、月の半ば以降盛り返しを見せたものの、台風、大雨の影響もあり、前年には及ばなかった。

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