4月スーパーマーケット統計|既存店10.7%増/総売上高9830億円

スーパーマーケット販売統計4月度が発表された。一般社団法人日本スーパーマーケット協会(JSA)、オール日本スーパーマーケット協会(AJS)、一般社団法人全国スーパーマーケット協会(NSAJ)の会員企業270社の集計だ。

総売上高は前年同月比112.3%の9830億4788万円。既存店ベースでも110.7%と1割増だ。

4月は3月に引き続き全国の小・中・高等学校が一斉休校となり、4月7日には7都府県を対象とした緊急事態宣言が発令され、さらに16日には全都道府県まで拡大された。外出自粛や在宅勤務に伴う「巣ごもり」需要が広がり、スーパーマーケットの需要を押し上げた。

日配食品や加工食品、日用品の一部カテゴリーでは店頭の品切れが続いていた。一方で、惣菜の既存店販売額は対前年比95.3%と落ち込んでいる。主に備蓄商品への消費が顕著だったことがわかる。

4月の生鮮の相場状況では、青果は全体としてやや相場高で推移し、キャベツ、ハクサイ、トマト、キュウリ、ピーマン、ニンジン、ジャガイモなどの定番アイテムが前年同月をかなり上回った。果実も、国産のイチゴとリンゴの相場が月間を通し高めに推移した。水産物は、コロナ禍により外食を中心に需要が落ち込んだことから市場への入荷量はかなり減少し、卸売平均価格は前年を下回った。畜産物では、外食需要の落ち込みにより和牛の卸売価格が大きく下落した。一方で、一般需要が高まった豚肉の卸売価格は高騰した。

コロナ感染拡大で特需が続くスーパーマーケットだが、青果や豚肉の相場高も好業績の背景にありそうだ。

■4月度スーパーマーケット販売統計

■スーパーマーケット販売統計(パネル270) 既存店前年同月比推移 2012年1月~

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