6月スーパーマーケット統計|既存店1.1%減/総売上高は9628億円2.3%減

スーパーマーケット3団体による6月の販売実績が発表された。一般社団法人日本スーパーマーケット協会(JSA)、オール日本スーパーマーケット協会(AJS)、一般社団法人全国スーパーマーケット協会(NSAJ)の3団体会員企業のうちの270社の集計になる。

既存店売上高は前年同月比1.1%減で、5カ月連続の減少だった。

依然として在宅傾向が高く、堅調な食品需要が続いているが、前年の分散登校などによって需要が高かった保存性の高い食品や、マスクなどの衛生用品、紙製品に関しては反動減が続いている。一方で、前年6月は緊急事態宣言が解除されていたことから、前年同月比としては、3月~5月実績に比べると、反動幅は縮小した。

カテゴリー別にみると、前年特需となった、保存性の高い畜産、一般食品、非食品で反動を受けた。巣ごもりでの調理疲れからか、惣菜は大幅プラスとなった。

総売上高は9628億2086万円で前年同月比は±0%と横ばいだった。内訳は、食品が8734億5891万円(1.2%増)、非食品664億8516万円(12.3%減)、その他228億7727万円(4.1%減)。

食品のうちの生鮮3部門は3303億5342万円の0.4%減だ。青果は1356億5766万円(0.3%増)、水産が834億5531万円(0.2%増)、畜産が1112億4045万円(1.5%減)。また日配は1912億2456万円(0.9%増)、一般食品は2524億2229万円(1.2%増)。

惣菜は994億5864万円で7.6%増と前年を大きく上回った。前年は感染予防のため、バラ売り中止で伸び悩んだが、今年は回復傾向が続いている。在宅勤務の増加で中食ニーズが高く、昼食向けの米飯類や気温の上昇により寿司類や冷麺類、サラダなどの冷惣菜が好調だった。また、自宅で調理しにくい揚げ物や「家飲み」向けの焼鳥やつまみ類も引き続き堅調だった。

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