10月商業動態統計|商業販売額46.9兆円/卸売業6.6%増・小売業0.9%増
経済産業省が、10月度の商業動態統計速報を発表した。商業とは小売業と卸売業の総称であり、小売業・卸売業を営む企業と事業所・店舗の事業活動に関する動向を把握することを目的に、毎月、調査・発表される。
10月の商業販売額は46兆8750億円で、前年同月比5.0%増となった。商業販売額とは小売業と卸売業の合計販売額になる。
卸売業は34兆3230億円の6.6%増、小売業は12兆5520億円の0.9%増。
商業販売額の季節調整済前月比は0.3%の増加で、卸売業は0.6%増、小売業は1.1%増だった。「季節調整済」は、季節要因以外に曜日・祝祭日要因、うるう年要因などが調整されている。
小売業を業種別に見ると、燃料小売業が25.9%増、食料品小売業が3.7%増、機械器具小売業が2.2%増、医薬品・化粧品小売業が1.7%増、各種商品小売業(百貨店など)が0.5%増、その他小売業が0.4%の増加となった。一方、自動車小売業が19.5%減、織物・衣服・身の回り品小売業が2.0%減、無店舗小売業が2.0%の減少となった。
業態別に見ると、百貨店・スーパー販売額は1兆6518億円と、前年同月比1.3%の増加だ。
そのうちスーパー(総合スーパーと食品スーパー)は1兆2252億円の0.9%増。既存店では0.1%増。
百貨店は4265億円の2.5%増、既存店も3.0%増。商品別では衣料品1.8%減、飲食料品は2.2%増。
コンビニエンスストアの商品販売額およびサービス売上高は9927億円で前年同月比0.2%の減少だ。商品販売額は9387億円で前年同月比1.6%増。また、サービス売上高は543億円で前年同月比23.1%の減少だった。
ドラッグストア販売額は6099億円で4.9%増。
家電大型専門店販売額は3511億円で1.9%増。
ホームセンター販売額は2808億円で0.4%増。
6業態すべてが増収だった。
ドラッグストア +4.9%(6099億円)
百貨店 +2.5% (4265億円)
スーパー +1.9%(1兆2252億円)
家電大型専門店 +1.9%(3511億円)
コンビニエンスストア +1.1%(9973億円)
ホームセンター +0.4%(2808億円)