1月百貨店統計|売上高3751億円16%増4カ月連続プラス/高額商材の高伸続く

(一社)日本百貨店協会(東京都中央区、村田善郎会長)が2022年1月の「百貨店売上概況」を発表した。調査対象は73社189店で、前月から変化なし。

1月の売上高は3751億0085万円で既存店前年同月比15.6%増と、4カ月連続でプラスとなった。客数は14.7%増加で3カ月連続プラス。ただし2020年1月比では売上高18.8%減、客数30.7%減と、コロナ前の水準には達していない。

年始から1月前半までは、前年の緊急事態宣言による時短営業等の反動に加え、高額品や気温低下による冬物衣料等の伸びが牽引した。各社企画の販売促進施策や各種催事も奏功した。一方で、1月後半は、新変異株の感染急拡大によって、まん延防止等重点措置が34都道府県に適用され、全国的に外出自粛の気運が高まったことで、入店客数は急速に減少傾向へ転じた。

顧客別では、国内市場は15.6%増と前月よりも6.8ポイント上昇した。インバウンドは12.5%増だったが、2020年比では85.9%減だ。

地区別では、大都市が全地区で前年を超えて19.4%増と、3カ月連続の二桁増となった。地方は6.6%増だったが、大都市との差は12.8ポイントと、前月よりさらにその差は拡がった。

商品別では、主要5品目すべて前年実績を上回った。中でもラグジュアリーブランド、時計、宝飾品など高額商材の高伸は続いている。身のまわり品が29.2%増、美術・宝飾・貴金属が33.4%増、衣料品が18.4%増と好調だ。食料品は8.5%増で、手土産需要の和洋菓子や、物産展など食品催事が好調だった。バレンタイン商戦は、WEBによる先行予約の他、限定品や関連スイーツの人気も高く、好調な滑り出しだった。

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