3月家計調査|2人以上世帯消費支出は30.7万円2.3%減/食料費2カ月連続減
総務省統計局発表の3月の「家計調査報告」によれば、2人以上の世帯の消費支出は30万7261円で、前年同月比は物価変動の影響を除いた「実質」では2.3%の減少、名目0.8%の減少となった。前月比(季節調整値) は実質4.1%の増加。
一方、勤労者世帯の実収入(二人以上の世帯)は50万3128円と、前年同月比で実質2.3%の増加、名目で3.8%の増加だった。
消費支出の内訳をみると、消費金額の高い食料費が7万9982円となり2.5%減と、2カ月連続の実質減少。魚介類、野菜、海藻などへの支出が減少した。ただし、弁当・寿司などの調理品への支出は増えた。また光熱・水道費も実質0.28%減と2カ月連続で減少した。
増加した費目は、被服及び履物と交通・通信費のみ。
教養娯楽費は減少しているが、その中で国内パック旅行費、宿泊料などは伸長した。これは3月21日に全国で「まん延防止等重点措置」が解除されたことによるものだろう。