2013年外食市場は2年連続前年越え FFは前年割れ

外食市場の復調が鮮明になった。今日27日、日本フードサービス協会(JF、ジェフ)が発表した「外食産業市場動向調査」によると、2013年の外食市場全店売上高は前年比0.7%増となり、2年連続で前年を上回った。景気が回復傾向にあり、店舗数と客単価の増加が寄与した。

 

全店データ        (単位: 前年比%)
   売上高 店舗数 客 数 客単価
全  体  100.7% 101.4% 99.9% 100.8%
ファストフード 合 計 99.5% 101.9% 99.4% 100.2%
洋 風 96.1% 99.5% 95.1% 101.0%
和 風 103.6% 102.8% 104.2% 99.4%
麺 類 107.8% 109.5% 108.3% 99.5%
持ち帰り米飯/
回転寿司
99.9% 99.5% 100.6% 99.3%
その他 104.1% 103.0% 103.7% 100.4%
ファミリーレストラン     合 計 103.3% 101.1% 101.6% 101.6%
洋 風 101.2% 100.6% 100.3% 100.9%
和 風 104.5% 101.5% 103.6% 100.9%
中 華 102.6% 104.6% 102.5% 100.1%
焼き肉 112.5% 99.1% 109.8% 102.4%
パブ/居酒屋 合 計 96.5% 99.8% 97.7% 98.7%
パブ
ビアホール
103.2% 101.4% 105.1% 98.2%
居酒屋 95.1% 99.6% 95.8% 99.3%
ディナーレストラン(計) 102.1% 100.1% 101.4% 100.7%
喫茶(計) 100.1% 100.3% 98.7% 101.5%
その他(計)  105.2% 104.1% 106.3% 98.9%

 

業態別では、「ファミリーレストラン(FF)」(前年比103.3%)、「ディナーレストラン」(同102.1%)、「喫茶」(同100.1%)、「その他」(同105.2%)が2年連続の前年越え。

 

特に「ファミリーレストラン」は客数、客単価、店舗数がいずれも伸び、市場全体をけん引した。中でも「焼き肉」が同112.5%と大きく伸長した。

 

一方で「ファーストフード」は同▲0.5%と2年ぶりの前年割れ。ハンバーガーなどの「洋風ファストフード」が同▲3.9%と大きく落ち込み、足を引っ張った。「パブ/居酒屋」も同▲3.5%となり、5年連続で前年を下回った。

 

全体売上げは、昨年1月の降雪や2月の営業日数減(2012年のうるう年の影響)で第1四半期に落ち込んだ。しかし、その後の各四半期は前年を上回り、「ファミリーレストラン」と総合飲食・宅配ピザ・給食等を含む「その他」が全四半期で前年越えの実績となった。

 

全体客単価は5月以降、徐々に上向き、12月に前年比2.1%増となった。「ファミリーレストラン」と「喫茶」は通年で客単価が前年を上回る結果となった。

 

また、店舗数は年間を通して前年を上回った。業態別では「ファーストフード」、「ファミリーレストラン」、「その他」が通年で前年を上回った。

 

ハレ消費の盛り上がりで「ファミリーレストラン」の好調さが目立つ一方、「洋風ファストフード」の低調さを印象づける昨年の外食市場動向となった。今春の消費税増税で外食市場がどのように変化するのか。

 

ファストフードとコンビニエンスストアの業態間競合は顕著な現象である。内食・中食・外食の垣根がどんどん低くなっている。それが2013年度の外食産業の動向に表れた結果となった。

 

検索キーワード: 外食産業市場動向調査 日本フードサービス協会(JF、ジェフ)

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