日生協news|お米についての調査/1日に1回お米を食べている人は94.4%
日本生活協同組合連合会(略称:日本生協連、東京都渋谷区、土屋敏夫代表理事会長)は 9月27日~10月2日の期間で実施された「お米についてのアンケート」の調査結果をまとめた。
今年は食品原料の値上げが相次いでいる。国産のお米は比較的価格が安定していたが、今年は3年ぶりに新米の値上げが発表された。また新型コロナウイルスの流行によって、中食・外食向けのお米の需要が減っている実態もある。そこで、日本生協連では、家庭でのお米の利用実態を把握することを目的として全国の組合員を対象にWEBアンケート調査を実施した。
■お米を食べる頻度についての質問
1日に2回程度と回答した割合が50.6%で最多だった。続いて、1日に1回程度(26.5%)、1日に3回以上(17.3%)という結果となり、全体の94.4%は1日に最低1回はお米を食べていることが分かった。また、パンや麺ではなくお米を選ぶ理由の、1位は「米を食べるのが習慣になっている」(58.7%)で、2位は「米の味が良い、好き」(53.5%)、3位は「米は食べ応えがあり、腹持ちが良い」(38.0%)が続いた。
■お米を買うときに重視することについての質問
お米を買うときに重視することの1位は「銘柄」(49.3%)、2位「産地(都道府県)」(43.4%)、3位「味の好み」(37.9%)だった。一方「生産地域・JA等が特定できる」(12.0%)や「生産者が特定できる」(10.2%)はともに10%台にとどまり、あまり重要視されていない結果となった。最近は食品の経路を把握できるトレーサビリティに関心が高まっているが、お米のトレーサビリティはまだそれほど重視されていないようだ。
■直近1年間で、ふるさと納税を利用しているかどうかについての質問
全体の3割が直近1年間でふるさと納税を利用していると回答した。返礼品として何を選ぶのか尋ねたところ、お米を選択した人は33.2%という結果だった。農林水産省によると、ふるさと納税返礼品のお米の販売数量は20年度2万1300トン(前年比60%増)、21年度2万5200トン(前年比18%増)と近年増加傾向にある。また、今年は3年ぶりに新米の値上げが発表されたこともあり、今後ふるさと納税でお米を選択する割合は増加することが予想される。
■米粉を使用した商品を購入したことがあるかどうかについての質問
全体の73.5%が米粉を使用した商品を購入したことがあると回答した。小麦粉の高騰が続いていることで、米粉を使った商品に一段と注目が高まっているなか、食べてみたい米粉商品について尋ねたところ、1位は「パン(食パン・菓子パンなど)」(63.8%)、2位「洋菓子(ホットケーキ・ドーナツ・バームクーヘン)」(43.4%)、3位「和菓子(カステラ・どら焼き・まんじゅう)」(37.8%)という結果だった。
■お米についてのアンケート 概要
調査方法/WEBアンケート調査
調査対象/全国の組合員
有効回答数/3862サンプル
実施期間/2022年9月27日~10月2日