11月家計調査|2人以上世帯消費支出は28.6万円1.2%減/実収入0.3%減

総務省統計局発表の11月の「家計調査報告」によれば、2人以上の世帯の消費支出は28万5947円で、前年同月比は物価変動の影響を除いた実質では1.2%の減少、名目3.2%の増加となった。前月比(季節調整値) は実質0.9%の減少だった。

費目別消費支出(2人以上世帯・実質)で、昨年同月より増加したのは「住居」17.1%増、「保健医療」3.6%増、「教養娯楽」7.4%増。減少したのは「食料」2.9%減、「光熱・水道」1.6%、「家具・家事用品」5.2%減、「被服および履物」9.3%減、「交通・通信」2.6%減、「教育」11.6%減、消費金額の高い「食料」は2カ月連続で減少した。

また、勤労者世帯の実収入(2人以上の世帯)は50万2259円と、前年同月比で実質0.3%の減少、名目で4.2%の増加だった。

家計調査は家計の収入・支出、貯蓄・負債などを毎月調査し、景気動向の把握、生活保護基準の検討、消費者物価指数の品目選定とウエイト作成などの基礎資料として利用されている。ただし全国約9000世帯を対象としているサンプル調査であることは、念頭においておきたい。

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