12月訪日外客数統計|137万人/韓国からはコロナ前より増加

日本政府観光局(JNTO)が発表した12月の訪⽇外客数は、137万人と前月の93万4500人から1.5倍に増加した。2019 年比では、約5割まで回復している。


東アジア地域において、韓国からの訪⽇外客数が前月から大幅に増加したこと、また、その他の地域においてもタイや米国などからの訪⽇外客数が回復基調にあることが今月の訪⽇外客数の押し上げ要因となった。

2022年の年間訪⽇外客数は、383万1900人となった。6月10⽇から観光目的の⼊国受⼊れ再開や段階的な水際措置の緩和がなされた。特に、本格的な受け⼊れ再開を⾏った10月以降顕著な回復傾向が⾒られたが、2019年比では 10%程度となっている。

外客数の国別トップ5は、韓国が45万6100人、台湾が17万0200人、香港14万1300人、米国が10万9500人、タイ8万3000人となっている。韓国からの外客は、コロナ前の24万7959人を超えているような状況だ。

なお、航空便においては増便の傾向が⾒られるが、新型コロナウイルス感染症拡大以前との比較では回復途上にある。

観光⽴国の復活に向けて、観光地・ 観光産業について持続可能な形で「稼ぐ⼒」を⾼めるとともに、地方誘客や消費拡大を促進しつつ、インバウンドの V字回復を図る必要がある。個人旅⾏の再開や⼊国手続きの実用情報の的確な発信と併せ、これからの訪⽇観光の柱となるサステナブル・ツーリズムなどの情報発信や MICE誘致などの取り組みを強化していくことが求められる。

MICEとはMeeting、Incentive、ConferenceまたはConvention、ExhibitionまたはEventの頭文字を合わせた語。企業などのセミナーや研修旅行、国際会議や学会、展示会、見本市、イベントなど観光や旅行の観点から見た言葉。

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