東京商工リサーチnews|1月以降の値上げ商品は1万36品
東京商工リサーチ(TSR)によれば、国内の主要食品メーカー121社を対象に、2023年1月以降の出荷・納品分で価格改定を公表した商品について調査したところ、値上げを公表したのは64社(構成比52.8%)で5割以上に上り、64社の値上げの対象商品は1万36品と1万品を超えた。
値上げの要因では原材料高に加え、製造に掛かる光熱費や資材価格も影響している。1万36品目の分類別では、加工食品(2906品)、冷凍食品(2289品)、調味料(1755品)、飲料・酒(1431品)が上位で、一般家庭で身近に食卓に並ぶ食品が大半を占めている。
またTSRでは各社の値上げ対象の商品から代表的な商品を抽出し、その値上げ幅を算出している。 2023年1月以降に出荷・納品の商品のうち、値上げ率「5%以上10%未満」が最多の5267品(構成比52.4%)で半数以上を占めた。次いで、「5%未満」が3635品(同36.2%)で、「10%未満」は全体の約9割(同88.7%)だった。
一方、パンやスナック菓子を中心に価格は据え置きながら、内容量を少なくする「内容量変更」(実質値上げ)は99品(同0.9%)あった。