プラネットnews|キャッシュレス利用の意識調査/4年間でQRコードは10倍増
日用品流通のデータプラットホームを運営する(株)プラネット(東京都港区、坂田政一社長)はキャッシュレスに関する意識調査の結果を発表した。調査期間は2022年12月26日~2023年1月4日、インターネット調査により4000人の回答結果を得た。
■ふだんの支払方法は「現金」が8割、QRコード決済は4年で10倍増
ふだん、どのような支払い方法を実際に使っているかを聞くと、最も割合が高いのは「現金で」(79.3%)。2018年10月に行った同様の調査時(89.5%)より、約10ポイント低くなった。2位の「クレジットカード(VISA、マスター、JCB等)で」は前回の66.8%から、今回は71.6%と約5ポイント上昇、3位の「電子マネー(Edy、Suica、PASMO、nanaco、WAON等)で」は前回47.4%で、今回は47.8%とほぼ横ばい。
注目すべきは「スマホ決済・QRコード決済(Appleペイ、楽天ペイ、LINEペイ等)」を利用する人の割合が前回調査は4.7%だったが今回は47.3%と、一気に伸長したこと。
2018年から19年にかけてスマホ決済サービスが続々と誕生したが、約4年という短い期間で確固たる地位を築いていることが明らかになった。2018年の調査と今回の調査における共通点としては、「デビットカード(VISAデビット、JCBデビット等)で」と回答した人は、どちらも男性のほうが高い割合となっている。
■現金支払いの理由は「どこでも使える」(37.5%)が筆頭
現金を利用して決済している人に、現金支払いの理由を聞くと、最も割合が高かったのは、「どこでも使えるから」(37.5%)。2位以下は「利用するお店が現金払いのみのところが多いから」(32.9%)、「使い慣れているから」(27.3%)、「いつも財布に現金を入れているから」(20.7%)、「支払う金額が小さい場合が多いから」(16.4%)と続いた。また、あまり割合は高くないものの、「お金のやり取りが目に見えて安心だから」が13.5%、「現金は安全だから(クレジットカードや電子マネーはセキュリティーなどが心配)」が8.4%となっていて、現金以外の決済手段に不安を抱いている層も見られた。
■電子マネー利用の理由は「ポイントが貯まる」が62.8%
決済に電子マネーを利用する人にその理由を聞くと、最も割合が高かったのは「ポイントが貯まるから」(62.8%)。2位の「現金と違って支払いがスムーズだから」は46.4%で、半数近い人が理由に挙げている。
先述の現金で支払う理由では、最も割合が高い回答でも40%を下回っていたことから、上位2項目はかなり高い割合と言える。3位以下は「おつりが出るのがわずらわしいから」(29.2%)、「持ち運びがしやすいから・便利だから」(21.1%)、「割引・優遇などの特典があるから」(20.6%)と続く。
また、「ポイントが貯まるから」と回答した人は女性のほうが約10ポイント高く、「割引・優遇などの特典があるから」は約6ポイント、女性のほうが高くなっています。女性のほうがポイントやお得感に関心が高いことがわかる。