3月百貨店統計|売上高4658億円9.8%増・客数10.4%増/13カ月連続でプラス

(一社)日本百貨店協会(東京都中央区、村田善郎会長)が2023年3月の「全国百貨店売上概況」を発表した。調査対象は70社181店で、前月から1店舗減っている。

3月の売上高は4658億1202万円で既存店前年同月比9.8%増、客数は入店客数10.4%増と、共に13カ月連続でプラスとなった。

感染者数減少や気温上昇に伴う外出機会の増加、オケージョン・旅行・ビジネス需要などから活発に動いた衣料品や身のまわり品、増勢が続く高額商材などが寄与した。各社が企画した外商催事や、ホワイトデー・物産展などの食品催事のほか、花見商戦も活況だった。

コロナ前との比較(2019年比)では、売上高6.9%減、入店客数19.8%減と、前月とほぼ同水準で、回復基調は続いている。

顧客別では、さらなる水際緩和策等から、インバウンドが前月より9.5ポイントアップの323.8%増(199億円/12カ月連続/シェア4.3%)と高伸し、2019年比でも、前月より5.8ポイントアップの39.9%減となった。国内市場は6.3%増(13カ月連続/シェア95.7%)、2019年比では4.5%減となった。

地区別では、都市(10都市/18カ月連続)が、インバウンド効果などから全地区で前年をクリアし、12.8%増と二桁の伸びを示した。地方(10都市以外の7地区)も6地区でプラスとなり、1.7%増と3カ月連続で前年実績を超えた。

商品別では、主要5品目全て前年実績を上回った。衣料品は、卒入学・新生活需要から、紳士・婦人共に好調に推移し、春物コートやスーツ、カジュアルなど幅広いアイテムで動きを見せた。

身のまわり品は、ラグジュアリーブランドを中心に、バッグや財布、アクセサリー、靴、トラベル用品等が好調だった。

高付加価値商材は依然増勢で、価格改定前の駆け込みもあったが、一部在庫不足が見受けられた。

化粧品は、マスク着用ルール緩和を受けて、スキンケアに加えメイクアップニーズが高まり17.4%増と二桁の伸びとなった。

食料品は、催事効果や行楽需要のほか、手土産需要もあり、菓子と惣菜は共に19カ月連続増となった。

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