8月家計調査|2人以上世帯消費支出は29.3万円2.5%減/食費11カ月連続減
総務省統計局が8月の「家計調査報告」を発表した。全国約9000世帯を対象としているサンプル調査である。
家計調査は家計の収入・支出、貯蓄・負債などを毎月調査し、景気動向の把握、生活保護基準の検討、消費者物価指数の品目選定とウエイト作成などの基礎資料として利用されている。
2人以上の世帯の消費支出は29万3161円で、前年同月比は物価変動の影響を除いた実質では2.5%の減少、名目では1.1%増加した。前月比(季節調整値)は実質3.9%増加した。
費目別の消費支出(2人以上世帯・実質)で、昨年同月より増加したのは「住居」4.5%増、「教養娯楽」3.0%増、「交通・通信」0.1%増。
一方減少したのは「教育」13.6%減、「保健医療」11.2%減、「被服及び履物」5.9%減、「家具・家事用品」5.1%減、「食料」2.5%減、「光熱・水道」0.5%減、消費金額の高い「食料」は11カ月連続で減少した。
また、勤労者世帯の実収入(2人以上の世帯)は54万4043円と、前年同月比で実質6.9%減少、名目で3.5%減少した。