7月チェーンストア統計|既存店1.0%減/食・住堅調も衣料10.1%減
日本チェーンストア協会(東京都千代田区、尾崎英雄会長)が2024年7月度の「チェーンストア販売統計」を発表した。会員企業数47社、店舗数9253店の調査。4月から会員企業数が減ったため、店舗数は前年同月より1548店舗減少しているが、前月より43店舗増加している。
7月の総販売額は1兆0598億8434万円、前年同月比は全店で90.9%、既存店は99.0%だった。部門別の販売実積は以下の通り。
「食料品」の売上構成比は69.2%で約7割を占める。売上高は7336億4422万円、既存店前年同月比は100.9%。「住関品」は売上高2130億8144万円で、既存店104.9%。「衣料品」は売上高586億0142万円で89.9%。「サービス」は売上高24億7586万円で104.4%。
7月度は、食料品は節約志向から買上点数の減少が続いているが、店頭価格の影響もありまずまずの動きだった。
農産では全般的にじゃがいも、きゃべつなどの常備野菜、カット野菜、カットサラダなどの動きは良かったが、大根、とうもろこし、枝豆、ブロッコリー、アスパラガスなどの動きは鈍かった。果物では、すいか、桃、国産ぶどう、プラム、キウィフルーツ、輸入りんご、カットフルーツなどの動きは良かったが、梨、さくらんぼなど旬の果物、トロピカル関連は動きが鈍かった。
水産では刺身類は好調だったが、塩干・魚卵の動きが鈍かった。畜産は豚肉、鶏肉はまずまずだったが、牛肉、加工肉の動きが鈍かった。惣菜は焼き物、揚げ物、和洋冷惣菜、米飯・寿司がまずまずだった。
その他食品ではカップ麺、スナック菓子、コーヒー、酒類の動きが鈍かった。
住関品はインテリア関連、家電の空調関連、レンジ機器を始めとして、まずまずの動きだったが、パソコン機器の動きは鈍かった。衣料品は季節商品、カジュアルは男女とも動きが鈍かった。
総販売額の前年同月比(店舗調整後)はマイナスとなった。なお、1㎡当たり売上高は4万6216円で、前年同月より2.2%減少している。