百貨店上位4社の6月度売上高はマイナスも復調トレンド、阪食だけ9.9%増!
百貨店各社の6月売上げが出揃った。
百貨店第1位の三越伊勢丹ホールディングス。
全店合計売上高は522億2809万円、前年同月比マイナス3.8%。
主な商品分野でみると、衣料品は170億4361万円、マイナス5.9%、
家庭用品は24億2672万円、マイナス5.2%、
食品は153億4250万円、マイナス1.8%。
5月度に比べて若干マイナス幅が広がった。
基幹3店舗と呼ばれる主力店舗の売上高。
伊勢丹新宿本店が192億14万円(3.3%減)。
三越日本橋店が147億5519万円(2.5%減)。
三越銀座店が53億1291万円(1.4%増)。
ファッションにフォーカスして改革を進める銀座店は、変わらず好調だった。
第2位のJ.フロントリテイリング。
連結売上げで前年同月比8.2%のマイナス。
セグメント別では、百貨店業11.0%減、パルコ事業0.1%減、卸売業9.9%減。
さらにクレジット事業16.5%増、その他事業は2.4%減。
JFRカードのクレジット事業の好調の要因は、大丸松坂屋百貨店のお得意様ゴールドカードのクレジット化による手数料収入の増加など。
百貨店事業も、大丸松坂屋百貨店合計では4.6%減、 百貨店事業合計でも4.8%減。
前月よりもマイナス幅は縮小。
百貨店第3位は高島屋。
高島屋の営業報告によると、6月は、高島屋単体(14店)の総売上高は前年同月比6.0%減、子会社4店を含むグループ18店の売上高は5.9%減。
店頭売上げでは、高島屋単体(14店)、グループ18店ともに4.9%減の結果となった。
単体の主な商品別売上げをみると、衣料品7.3%減、身の回り品10.2%減、家庭用品7.0%減、食料品1.7%減。
入店客数は2.8%減。
そして第4位のエイチ・ツー・オーリテイリング6月度の営業概況。
連結合計売上高は1.4%減。
百貨店事業は4.5%減、スーパーマーケット事業(阪食)は9.9%増。
ちなみにイズミヤ事業はマイナス6.0%と振るわず。
主力店の昨対では阪急本店が96.0%、阪神本店92.0%の結果。
商品別では衣料品5.4%減、身の回り品6.3%減、家庭用品9.7%減、食料品0.5%減。
百貨店各社ともに、消費税率引き上げに伴う反動は減少傾向にある。
ただし6月は土曜日が前年比で1日少なかったために昨対比マイナスの結果となったとコメントしている。
これらの中で「売上高増加」の項目だけ拾ってみる。
第1に、三越銀座店の売上げ1.4%増。
第2に、J.フロントリテイリングのクレジット事業16.5%増。
第3に、エイチ・ツー・オーリテイリングのスーパーマーケット事業(阪食)の9.9%増。
減少幅が小さくなったとはいえ、百貨店業界すべてシュリンクの中で、この三つだけ増加。
スーパーマーケット阪食の健闘は特筆ものだ。
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