10月SC統計|既存SC売上高6.3%増/気温低下で秋冬衣料が稼働
(一社)日本ショッピングセンター協会(東京都文京区、菰田正信会長)が2025年10月の「SC販売統計調査」を発表した。調査対象は559ショッピングセンター(SC)。

10月度の既存SC売上高は、前年同月比6.3%増加した。10月後半から、全国的に気温が低下したことに加え、館のポイントアップ施策などの効果によって秋冬衣料が稼働し、前年を上回った。

立地別に見ると、中心地域は総合で8.1%増、周辺地域は5.5%増加した。中心地域は販促施策やイベント開催が売上げにつながった。中心地域・大都市では、インバウンド客による高単価商品の稼働がみられた。周辺地域は館内外でのイベント開催により来館増となったSCや、秋冬衣料が稼働したSCで売上増となった。
地域別では全エリアで前年プラスとなった。関東7.5%増、九州・沖縄7.2%増、近畿6.4%増、四国5.4%増、中部5.2%増、東北3.2%増、北陸3.1%増、北海道2.9%増、中国は1.8%増だった。

業種別では、「ファッション」は月前半の気温が高く秋冬衣料が伸び悩んだが、月後半から気温が下がったことで好調に転じた。アウターやニットなどの重衣料のほか、ブーツや機能性インナーの稼働もみられた。
「雑貨」はキャラクター商品のほか、気温低下により防寒アイテムが好調だった。また、10月前半まではハロウィン関連商品、後半からはクリスマス関連商品の稼働がみられた。
「飲食」は、季節メニューが好調との声が聞かれた。大都市や観光立地のSCではインバウンド客の利用が好調だった。「食物販」は国内外旅行客の来館により土産品が稼働した。
「サービス」は、引き続きシネマが好調だった。
