10月のSC売上げは前年比2.8%増、ホークス優勝で福岡市は8.7%増!
10月のショッピングセンター(SC)販売統計調査が、一般社団法人日本ショッピングセンター協会から発表された。サンプル数は500SC。先月の486から1カ月で14SCの増加。回答率は50.0%。
10月の既存SCの売上げは4526億1613万円で、前年同月比2.8%増。4カ月連続でプラスとなった。
テナント、キーテナント別販売動向をみると、
テナントは3324億5005万円で3.3%プラス。
キーテナントは1201億6608万円で1.4%プラス。
好調だったのはテナントでは飲食、キーテナントは生鮮食品だった。
一方で不振といわれている婦人ファッションが、秋物を中心に比較的順調だった。
(表は全て一般社団法人日本ショッピングセンター協会 SC販売統計調査報告2015年10月より)
10月の好調要因は、以下の6つ。
① 昨年に比べ土曜日が1日多かったこと
② 穏やかな気候
③ ハロウィンなどの集客イベント効果
④ リニューアルにより旬のテナントを導入した効果
⑤ 大都市を中心に売上げを伸ばしたインバウンド効果
⑥ 北陸新幹線周辺地域の好調
地域別では、
中部6.5% 北海道4.8% 九州・沖縄3.0% 関東2.8% 近畿2.3%
北陸1.8% 東北1.4% 四国1.0%と8地区がプラス。
ただひとつだけマイナスだったのは、中国地区で▲1.6%であった。
この数字は地区別の総合だが、下記の表でわかるように、北陸周辺地区では20.2%の大きなプラス。これは、北陸新幹線効果がまだまだ続いていることを示している。
また、政令指定都市でプラスとなったのは、
名古屋市8.8%、福岡市8.7% 川崎市7.9%、北九州市6.6%、札幌市5.7%
大阪市3.8%、横浜市3.5%、神戸市2.9%、仙台市2.7%、東京区部2.6%の10都市。
一方マイナスだったのは、広島市▲3.5% 千葉市▲3.4% 京都市▲0.7%
福岡市の好調さは、福岡ソフトバンクホークスの『優勝セール』が寄与した。
その他の地域(政令都市を含まない地域)でみると、
中部5.4%、関東2.6%、近畿1.9%、北陸1.8%、東北1.1%、四国1.0%、
九州・沖縄0.2%の7地域がプラスだった。
一方マイナスは北海道▲8.7%、中国▲1.0%の2地域だった。
10月は天候に恵まれ、ハロウィン・イベント、国慶節休暇(10月1日~7日)による訪日中国人客の増加と、大型商業施設にとっては追い風の吹いたひと月となった。
10月の業態別既存店前年同月比は、
百貨店がプラス4.2%、
総合スーパーはプラス2.8%、
コンビニ プラス2.5%、
スーパーマーケットがプラス2.0%。
SCの2.8%は総合スーパーと同じだった。
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