11月のコンビニは8カ月連続プラス。この業態は天候の影響を受けないのか?

先週は11月の百貨店売上高速報で11月の激変を報じたが、今日は日本フランチャイズチェーン協会発表のコンビニエンスストアの11統計調査月報を報告する。

店舗売上高は、既存店が8カ月連続のプラス。
7607億4900万円(前年同月比プラス0.9%)。
全店では、33カ月連続のプラスで8327億8400万円(同4.0%)。

こちらは天気の影響を受けなかったのか、ウェザーマーチャンダイジングを徹底しているのか、8カ月連続の増加。

客数は、全店では、13億7832万人(プラス2.9%)56カ月連続のプラス。
しかし既存店は、12億7446万人(マイナス0.5%)2カ月ぶりのマイナス。

平均客単価は、全店では、604円(プラス1.0%)、既存店も597円(プラス1.3%)となり、ともに8カ月連続のプラス。

11月は、気温は高かったものの降水量が多く日照時間が少なかったことが、百貨店同様既存店の来店客数に影響を及ぼた。

既存店ベースの商品分野別構成比と増減動向は、次の通り。
日配食品  35.7%(プラス2.6%)
加工食品  27.6%(プラス0.8%)
非食品    31.6%(マイナス2.0%)
サービス   5.1%(プラス8.0%)

商品分野別では、相変わらず非食品だけがマイナスとなっている。サービスに関しては先月(10月)の売上高前年同月比は4.4%だったが、今月はプラス 8.0%と上向きになってきている。11月1日からスタートしたセブン&アイ・ホールディングスの 『omni7』の影響も多少でてきているのだろうか。

調査対象は、 (株)ココストア、 (株)サークルKサンクス、(株)スリーエフ、(株)セイコーマート、(株)セブン-イレブン・ジャパン、(株)ファミリーマート、(株)ポプラ、ミニス トップ(株)、山崎製パン(株)デイリーヤマザキ事業統括本部、(株)ローソンの10社。

総店舗数は5万3309店。昨年11月は、5万1720店であったので、1589店増えて、3.1%のプラスとなった。

11月の百貨店は、主力の衣料品に天候不順や温暖な気候が大きく影響を及ぼした。こう見ると衣料品こそ、ウェザーマーチャンダイジングが必要なのだが、衣料品は腐らないから、それをあまり意識しない。

また百貨店は昨年に比べ土曜日が1日少なかったことが売上げの減少要因となったが、コンビニは曜日回りなどはあまり影響がない。進化するカウンター商材が好調を維持させている。

クリスマスケーキ予約の動きは、ここまでの暖冬で弱含みだが、直前にどれだけ駆け込むか。それが12月の成績を決めそうだ。

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