【4月大店立地法新設届出】新年度初月は46店、１万㎡を超える申請なし
大規模小売店舗立地法に伴う新設届出を申請した4月の店舗が、経済産業省から発表された。4月から新年度となる。いつものように各地区の件数からみてみよう。
北海道 1 （札幌市1）
東北 4 （青森県2 秋田県1 福島県1）
関東 7 （茨城県1 埼玉県1 新潟県1 長野県1 山梨県1 静岡県1 さいたま市1）
中部 9 （愛知県4 三重県2 石川県1 名古屋市2）
近畿 7 （滋賀県3 奈良県2 神戸市1 堺市1）
中国 4 （鳥取県1 岡山県1 山口県2）
四国 3 （香川県1 高知県2）
九州10（福岡県4 佐賀県1 長崎県1 大分県1 鹿児島県1 北九州2）
沖縄 1 （沖縄1）
4月の申請で多い地域は九州で全体では10店、その中で福岡が4店。また続いて中部が全体では9店で、愛知県が4店となっている。
詳細は下記表のとおり
店舗面積をみると、6000㎡以上は下記のとおり。
①近畿・奈良県のコメリパワー生駒店（コメリ）9,250㎡
②東北・青森県のハルル樹木（スコーレ）7,823㎡
③関東・茨城県の山新東海店（山新）6023㎡
①のコメリは、米穀商として昭和27年創業。新潟に本社をおく住関連用品を主に扱うホームセンター。コメリＨＣおよびコメリハード＆グリーンという小型店舗を、全国に多店舗展開するチェーンストア企業である。平成22年にはホームセンター業界初の1,000店舗到達した。今回申請された奈良県生駒市に新設する「コメリ生駒店」は、254台分の駐車場と15台分の駐輪場を設ける大型店である。
では②のスコーレとはどんな会社なのだろうか。スコーレは昭和63年6月1日設立で不動産賃貸事業、アミューズメント事業、ショッピング事業、飲食業を行っている青森県弘前市の会社である。今回同市樹木5丁目にショッピングセンター「ハルル樹木」の出店を計画し、主に近隣住民向けの日用品を扱い、ホームセンターのサンデー、食品スーパーの佐藤長などが出店する予定である。5月下旬に着工し、年内のオープンを目指す。
③の山新は明治2年、茨城県石岡市で和家具の製造販売として創業。昭和44年に創業100年を迎え、その年に石岡市に流通センターを開設して、物流の合理化に取り組む。また昭和51年には新事業としてホームセンター1号店｢ジョイフル山新土浦店｣オープンした。山口暢子代表取締役社長は、「急成長より継続性」「全国制覇より地域密着」「大きい会社よりいい会社」という信念のもと、地域に根ざして一歩一歩地道な企業活動を通して社会に貢献し、その結果として安定した成長を続けていくことを目指している。
また、やはり新年度4月もコスモス薬品は9店舗と断トツで申請数が多い。前年度（27年4月～28年3月）1年間で89店舗の申請をしたが、今年度はどこまで店舗を増やすのであろうか。
詳細は経済産業省出典の下記エクセル表を参照。
⇒大規模小売店舗立地法 （新設）届出の概要 【2016年4月末】
⇒大規模小売店舗立地法 （新設）の届出件数【2016年4月末】
＊上記の経済産業省の表は商人舎magazineのDATABASEにも掲載中。
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