2月コンビニ統計|売上高既存店▲1.7%、全店ベースで客数71カ月ぶりにマイナス

日本フランチャイズチェーン協会より3月21日の今日、コンビニエンスストアの2月統計調査報告が発表された。

2月の売上高は既存店ベース6983億3700万円、前年同月比▲1.7%。カウンター商材や調理パン、惣菜などの中食は相変わらず好調。また、寒暖の差が激しかったことで調理麺やスープなどの温かい商品が引き続き売上げを伸ばした。しかし、閏年だった昨年より1日日数が少なかったことは、来店客数に大きく影響し、マイナスとなった。

調査対象企業は、(株)スリーエフ、(株)セコマ、(株)セブン-イレブン・ジャパン、(株)ファミリーマート、(株)ポプラ、ミニストップ(株)、山崎製パン(株)デイリーヤマザキ事業統括本部、(株)ローソンの8社である。

店舗売上高は、既存店ベースで6983億3700万円(前年同月比▲1.7%)、5カ月ぶりのマイナス。全店ベースでは、7805億0700万円(0.2%)、48カ月連続で上昇傾向を維持している。

店舗数は全店ベースで5万4922店(2.3%)。1年で1231店舗の増加。単純計算では1店当たりの月商は約1271万円、日販は約45.4万円。

来店客数は、既存店が11億3840万人(▲3.9%)で、12カ月連続のマイナス。全店では、12億5519万人(▲1.3%)、71カ月ぶりにマイナス。1店当たりの月間来店客数はおよそ2万2800人。1日当たりに換算すると、814人となる。

平均客単価は、既存店613.4円(2.3%)、全店では、621.8円(1.5%)と、ともに23カ月連続のプラス。

既存店ベースの商品分野別構成比と売上高前年同月比はどうか。
日配食品36.2%(▲1.9%)
加工食品27.1%(▲1.5%)
非食品30.8%(▲1.8%)
サービス5.9%(▲0.5%)
すべての項目でマイナスとなった。

大手コンビニ3社の2月の概況は以下のとおり(%は前年同月比)。

セブン‐イレブン・ジャパン  
総店舗数1万9422店
既存店売上高、2.6%増
全店売上高、2.6%増

ローソン
総店舗数1万3111店
既存店売上高、0.7%増
既存店客数▲0.7%
既存店客単価1.5%増
全店売上高、0.2%増
   
ファミリーマート
総店舗数1万7001店(ファミマ1万2089店、サークスKサンクス4912店)
[ファミマ]
既存店日販売上高 0.8%増
既存店客数▲0.6%
既存店客単価1.4%増
全店売上高 7.7%増
[サークスKサンクス]
既存店日販売上高 ▲4.4%
既存店客数▲6.2%
既存店客単価1.9%増
全店売上高 ▲24.0%

2月の既存店売上高は昨年対比で、セブン‐イレブンが2.6%、ローソンは0.7%と好調。ファミリーマートは、ファミマ0.8%増、サークルKサンクス▲4.4%という結果。

コンビニ業態全体をみると、昨年の閏年により、今年は営業日数が1日少なかったことがマイナス要因となった。客単価は全店・既存店共にプラスと好調だったが、来店客数が既存店は12カ月連続マイナス。全店はずっとプラスを維持していたが、71カ月(約6年)ぶりにマイナスとなった。しかし1231店も店数が増えながら、全体の客数が減少した。業態のライフサイクルの中でコンビニ業態の「絶好調」のピークは終わりの段階にはいったということだろうか。

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