7月家計調査統計|消費支出は▲0.2%だが猛暑で被服は3カ月ぶりに増加

総務省統計局から、7月の2人以上世帯の家計調査速報が発表された。
2人以上の世帯の消費支出は27万9197円。前年同月比は実質▲0.2%で2カ月ぶりの減少。前月6月に16カ月ぶりに増加したが、再びマイナス計上となった。名目は0.4%増、前月比(季節調整値)は▲1.9%。
*「名目」とはそのままの値で、「実質」とは物価変動の影響を除いた値のことである。

住居等を除く消費支出で見ると、1世帯当たり24万4323円。前年同月比で実質0.5%、名目1.1%の増加。前月比(季節調整値)は▲0.3%と減少した。
※「住居等を除く」とは、「住宅」のほかに「自動車等購入」「贈与金」「仕送り金」を除いている。また実質化には消費者物価指数(持家の帰属家賃を除く総合)を用いた。

消費支出の内訳は下記表のとおり。

(総務省統計局・家計調査資料に基づき商人舎にて作成:以下同じ)

増加項目は、家具・家事用品、被服及び履物、交通・通信の3項目。暑さで夏物衣料に動きが見られたようで、被服が3カ月ぶりに増加となった。一方、減少したのは、食料、住居、光熱・水道、保健医療、教育、教養娯楽、その他の7項目。食料は12カ月連続のマイナスで、とうとう1年間減少という結果。

次に、7月の消費支出の実質増減率に寄与した、主な中分類項目およびその品目を見てみよう。

増加項目は表のとおり。

一方、減少項目は、

減少項目に魚介類があるが、これはアニサキス報道の影響だろう。7月業態別の報告でもスーパーマーケット、総合スーパーともに水産品低迷の理由として、この風評被害を挙げている。

食料費(7万2567円)の内訳。

7月は、消費支出27万9197円のうち、食料の支出額は7万2567円でエンゲル係数は25.9%、6月は支出額26万8802円で26.1%。5月は7万3984円で26.1%だった。

2人以上の勤労者世帯の実収入を見ると、1世帯当たり59万8042円。前年同月比は実質3.5%で2カ月連続の増加。消費支出は30万8818円で実質1.5%と、3カ月連続で増加となった。

>第1表 主要家計指標-二人以上の世帯
>第2表  1世帯当たり1か月間の収入と支出 -二人以上の世帯

*出典 家計調査結果(総務省統計局)
*上記の総務省の表は商人舎magazineのDATABASEにも掲載中。

検索ワード : 総務省統計局  7月  家計調査  二人以上世帯  勤労者世帯  被服  魚介類

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