8月コンビニ統計|台風・前線活発化で降雨量が増え既存店売上高0.9%減
日本フランチャイズチェーン協会から8月のコンビニエンスストア統計調査報告が発表された。
調査対象企業は(株)スリーエフ、(株)セコマ、(株)セブン-イレブン・ジャパン、(株)ファミリーマート、(株)ポプラ、ミニストップ(株)、山崎製パン(株)デイリーヤマザキ事業統括本部、(株)ローソンの8社。
8月は台風5号や前線の影響で全国的に降水量が多く、客数に影響した。東京では21日連続で雨が観測され、その記録が連日話題となったほどだ。また北日本、東日本を中心に低温が続いたこともあり、飲料やアイスクリームなどの夏物商材が低迷。既存店ベースの売上高は▲0.9%と3カ月連続で前年を下回った。
8月の売上高は既存店ベースで8421億0500万円(▲0.9%)。全店ベースでは、9595億9100万円、0.9%増で54カ月連続でプラスを維持。
総店舗数は5万5359店で、1年間で892店舗の増加。1店当たりの平均月商1733万円で、平均日販は55.9万円。
既存店の来店客数は13億5975万人、▲2.6%と18カ月連続でマイナス。全店では15億2781万人、▲0.4%。6カ月ぶりに全店でもマイナスとなった。1店当たりの平均来店客数は月間でおよそ2万7600人、1日890人。
平均客単価は、既存店619.3円、1.7%増で8カ月連続のプラス。一方、全店は628.1円で1.3%増、2カ月連続でプラスとなった。
既存店ベースの商品分野別売上高でプラスとなったのは、唯一サービスの7.9%。ほかはマイナスで日配食品▲1.3%、加工食品▲1.8%、非食品は▲1.2%という結果。
大手コンビニ3社の8月の概況は以下の通り(%は前年同月比)。
セブン‐イレブン・ジャパン
総店舗数1万9851店
既存店売上高 +0.2%
既存店客数 ▲1.6%
既存店客単価 +1.8%
全店売上高 +2.3%
ファミリーマート
総店舗数1万7008店(ファミマ1万3620店、サークルKサンクス3388店)
[ファミマ]
既存店日販売上高 ▲2.3%
既存店客数 ▲3.6%
既存店客単価 +1.3%
全店売上高 +20.5%
[サークルKサンクス]
既存店日販売上高 ▲6.3%
既存店客数 ▲7.9%
既存店客単価 +1.7%
全店売上高 ▲50.7%
ローソン
総店舗数1万3450店
既存店売上高 +1.1%
既存店客数 ▲1.8%
既存店客単価 +2.9%
全店売上高 +4.1%
8月の既存店売上高は、ローソン+1.1%、セブン-イレブン+0.2%と2社はプラスを維持。一方で、ファミマは▲2.3%、サークルKサンクスは▲6.3%だった。しかし3社ともに、「客数マイナス・客単価プラス」という傾向が続いている。
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