8月家計調査統計|消費支出+0.6%/食料はうなぎ効果で13カ月ぶりに増加

8月の2人以上世帯の「家計調査報告」速報が総務省統計局から発表された。
2人以上の世帯の消費支出は28万0320円。前年同月比は実質0.6%で2カ月ぶりの増加。名目は1.4%の増加、前月比(季節調整値)は実質0.2%の増加となった。
*「名目」とはそのままの値で、「実質」とは物価変動の影響を除いた値のことである。

住居等を除く消費支出で見ると、1世帯当たり24万6176円。前年同月比で実質0.2%増加、名目1.1%の増加。前月比(季節調整値)は0.1%の減少だった。
※「住居等を除く」とは、「住宅」のほかに「自動車等購入」「贈与金」「仕送り金」を除いている。また実質化には消費者物価指数(持家の帰属家賃を除く総合)を用いた。

消費支出の内訳は下記表の通り。

(総務省統計局・家計調査資料に基づいて商人舎にて作成:以下同じ)

増加項目は、食料、住居、家具・家事用品、交通・通信、教養娯楽の4項目。食料が13カ月、約1年ぶりに増加となった。また教養娯楽が4カ月ぶりに増加。夏休みシーズンで消費が多かったようだ。

一方、減少したのは5項目で、光熱・水道、被服及び履物、保健医療、教育、その他。被服は前月7月に3カ月ぶりに増加となったが、また減少に戻ってしまった。各小売業でも気温が低かったことや天候不良で夏物衣料が伸び悩んだとの声がきかれた。しかしその反面、秋物に動きも見られたと報告されていたが、追いつかなったようだ。

次に、8月の消費支出の実質増減率に寄与した、主な中分類項目およびその品目を見てみよう。

増加項目は表の通り。

増加項目に「うなぎのかば焼き」が入っているが、8月6日の土用の丑の日が日曜日だったことが消費につながった要因と思われる。

一方、減少は、3項目。

食料費(7万2567円)の内訳。

8月は、消費支出28万0320円のうち、食料の支出額が7万5089円で、エンゲル係数は26.8%。7月は、7万2567円でエンゲル係数は25.9%、6月は支出額26万8802円で26.1%だった。

2人以上の勤労者世帯の実収入を見ると、1世帯当たり48万5099円。前年同月比は実質0.2%で3カ月連続の増加。消費支出は30万1574円で実質0.8%と、4カ月ぶりに減少となった。

>第1表 主要家計指標-二人以上の世帯
>第2表   1世帯当たり1か月間の収入と支出 -二人以上の世帯

*出典 家計調査結果(総務省統計局)
*上記の総務省の表は商人舎magazineのDATABASEにも掲載中。

検索ワード : 総務省統計局 8月 家計調査 二人以上世帯 勤労者世帯 食料 うなぎのかば焼き

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