12月外食産業統計|2017売上高3年連続伸長/12月は歳末需要で3.5%増
一般社団法人日本フードサービス協会(JF)が「12月の外食産業市場動向調査」と「2017年年間結果報告」を発表した。業態別に集計したこの調査は、新店を含めた全店が対象。12月末時点で、調査対象事業社数は190社、店舗数3万6386店。11月に比べて事業社数は1社、店舗数は42店減少した。
2017年売上高は、3.1%増と3年連続で前年を上回った。
台風や長雨などの天候不順で10月に伸び率が縮小したものの、年間を通して堅調に推移した。「ファストフード」が好調で、中でも「洋風」ジャンルが売上げを伸ばした。また2016年はやや低迷気味だったファミリーレストランが回復。とくに「焼き肉」は7.8%増と大きく伸長した。
業態別の売上高では、「ファストフード」が2年連続、「ファミリーレストラン」「ディナーレストラン」「喫茶」「その他」は6年連続で前年を上回っている。一方で「パブレストラン/居酒屋」は9年連続で減少している。しかしその減少率は小さくなっている。
次に12月の市場動向調査結果を見てみよう。
12月は安定した天候に加え、クリスマスや忘年会などの需要も多く、全体の売上高は3.5%と16カ月連続で前年を超えた。客数1.5%、客単価2.0%ともにプラス。
前年比売上高を伸び率順に並べると、ディナーレストラン5.8%、その他5.0%、ファストフード4.2%、喫茶3.5%、ファミリーレストラン2.6%、パブ・ビアホール2.1%、居酒屋は±0.0%の横ばい。
とくに売上げを伸ばしたのは、ファミリーレストランの「焼肉」で10.0%と二桁増。13カ月連続で前年を上回っている。またファストフードの「麺類」は新商品が好調で客単価が上昇し、売上高6.2%と前年を大きくクリアした。
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