12月家計調査統計|消費支出3カ月ぶりに▲0.1%/食料・被服は2カ月連続増

12月の「家計調査報告」速報が総務省統計局から発表された。

2人以上の世帯の消費支出は32万2157円。前年同月比は実質0.1%マイナスで3カ月ぶりに減少したが、名目では1.2%増加した。また前月に比べると2.5%の減少となった。「実質」とは物価変動の影響を除いた値、「名目」とはそのままの値。

「住宅」「自動車等購入」「贈与金」「仕送り金」を除いた1世帯当たり支出は28万5693円。前年同月比で実質2.9%、名目では4.2%増加した。前月比は1.2%の減少。


(総務省統計局・家計調査資料に基づいて商人舎にて作成:以下同じ)

12月の消費支出で前年同月よりも増加したのは、食料、光熱・水道、家具・家事用品、被服及び履物、保健医療、教養娯楽の6項目。一方、減少したのは、住居と交通・通信、そして教育の3項目だった。

12月の消費支出に寄与した主な品目は、教養娯楽サービスの「国内パック旅行費」が増加項目に入っている。冬休み、そして年末年始休暇のこの時期は、国内旅行の需要が多かった。また、クリスマスシーズンでもあることから、テレビゲーム機などの教養娯楽用品も増加した。

〈増加項目〉

減少した項目は次の5項目。

〈減少項目〉

食料費(7万1680円)の内訳。

12月は消費支出32万2157円のうち、食料は9万0115円でエンゲル係数は27.9%。11月は27万7361円のうち、食料は7万1680円で25.8%。10月は、28万2872円のうち、食料は7万2562円で25.6%。12月のエンゲル係数の数値は少し高めになる。

消費支出額ももちろん他の月より多かった。その中で食料の支出は通常7万円代のところ9万円を超えている。これには正月準備の時期だからこその支出が関係している。たとえば、かまぼこをはじめとする魚肉練製品は1384円で、11月の684円の2倍以上。毎年この傾向は変わらない。

2人以上の勤労者世帯の実収入を見ると、1世帯当たり94万0875円。前年同月比では実質0.4%増で7カ月連続プラスとなった。消費支出は35万2076円で実質0.5%減と、3カ月ぶりに前年同月を下回った。

>第1表  主要家計指標-二人以上の世帯
>第2表  1世帯当たり1か月間の収入と支出 -二人以上の世帯

*出典 家計調査結果(総務省統計局)
*上記の総務省の表は商人舎magazineのDATABASEにも掲載中。

検索ワード: 総務省統計局  12月  家計調査  二人以上世帯  勤労者世帯

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