2月6業態統計まとめ|百貨店以外はプラスで「食」中心に回っている

主要業態別の2月売上高が出揃った。2月からは主要4業態に、ショッピングセンターと外食産業を加えて6業態の業績を報告する。2月は百貨店だけが前年を下回った。

外食産業 +3.1%
総合スーパー +1.3%
ショッピングセンター +1.1%
スーパーマーケット +0.7%
コンビニエンスストア +0.3%
百貨店 ▲0.9%

外食産業の全店売上高は3.1%増で18カ月連続前年を上回って、好調を堅持している。水先案内人の役目を果たしていると言えるが、アメリカでも内食を外食が上回って、結局、内食・中食・外食の融合が進む。

総合スーパーの総販売額は9638億7974万円で、前年を1.3%上回った。食料品は畜産品、農産品、水産品、惣菜、その他食品すべてが前年クリアだった。しかし、春物衣料の動きが鈍く、婦人衣料と紳士衣料は前年を下回った。ここでも食の好調ぶりが際立つ。

ショッピングセンターの売上高は4241億8933万円。前年を1.1%上回った。テナントは1.6%で飲食が好調だった。キーテナントは生鮮食品が売上げを伸ばしたが、トータルでは0.7%減だった。

スーパーマーケットの総売上高は、8291億6308万円。既存店は前年同月比0.7%増と3カ月連続でプラスとなった。生鮮部門の合計は1.9%プラス。しかし水産だけが前年割れで、回復が見られない。

長らく好調が続いたコンビニの既存店ベースの売上高は6940億4300万円で、前年同月比0.3%増と2カ月連続でプラスとなった。しかし、客数は1.4%減で24カ月マイナスが続いている。

百貨店の既存店売上高は4290億7709万円、前年同月比マイナス0.9%と、3カ月連続で前年を下回った。高額商品とインバウンドは好調だったが、寒波や降雪などの天候がマイナス要因となって、客数減少および春物商材の鈍化を招いた。

6業態を俯瞰すると、「食」を中心に回る小売業界であることが鮮明になる。

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