近鉄百貨店news|台湾の食雑貨セレクトショップ「神農生活」をFC展開

(株)近鉄百貨店(大阪市阿倍野区、秋田卓志社長)は、台湾で神農市場有限公司が運営する食雑貨セレクトショップ「神農生活」を日本で初めてフランチャイズ展開する。2020年秋頃を目途に1号店をあべのハルカス近鉄本店にオープンする計画だ。その後、近鉄百貨店各店で展開したのち、他の主要都市へと拡大する予定である。

近鉄百貨店は、中期経営計画において “将来の発展に向けたさまざまな事業モデルの構築” を掲げている。「神農生活」はその一環となる。

神農生活は、ニューヨーク発祥の「食に関するセレクトショップ」に強くインスピレーションを受けて、料理を食べることやつくることが好きな人のために生まれたブランドだ。バイヤーが台湾全土を回って「おいしさ」「安心・安全」であることを基準に、生産者から直接買い付けた有機食材、自然派食品などこだわりの商品を数多く揃えている。

空間デザインやディスプレイ、パッケージデザインにも独自の演出があり、台湾国内だけでなく日本人旅行客からも注目されている。

店舗は、⑴物販ゾーン、⑵フードゾーン、⑶茶市場ゾーンの3つのゾーンで構成される。

⑴の物販ゾーンは「LESS IS MORE (より少ないことは、より豊かなこと)」をモットーに、「L.E.S.S.」の4つの理念を主軸にしている。「L.E.S.S.」とは「LOCAL(地域性)」「ESSENTIAL(必要性)」「SEASONAL(季節性)」「SUITABLE(適切性)」の4語の頭文字。

台湾らしい温かみのある商品、地方の特色・ストーリーが感じられるもの、昔ながらの調味料や職人がつくった工芸品など、生活を豊かにし、自分たちが良いと認めた商品だけをセレクトして販売する。

4つの理念の第1の地域性では、地元の職人、地方の名産品をセレクトし、地域の生産者とパートナー提携する。第2の必要性では、原材料を重視し、生活に必要なものを提案する。第3の季節性では、旬の食材を楽しむ。そして第4の適切性では、簡単かつ豊かに、季節に合せた生活を提案する。

⑵のフードゾーンでは、カフェ&レストラン「食習(しょくしゅう)」を展開する。郷土料理が生活における心の支えになることを提唱しており、台湾の郷土料理を定食スタイルで味わえる店舗になっている。台湾の調味料を使い、食材を日本版にアレンジしたオリジナルレシピで提供する。また、「食習」で使用する調味料は、物販ゾーンでも販売する。

⑶の茶市場ゾーンは、台湾茶にまつわるモノ・コトのテーマパークとなっている。多彩な台湾茶ブランドを集積するとともに、お茶に関する書籍、茶器、茶菓子などのお茶関連商品も多数取り揃える。試飲カウンターでは台湾茶の歴史・文化も学ぶことができる。台湾から講師を招き、お茶の淹れ方などのセミナーやワークショップも定期的に開催する。

現在、台湾では花博店(台北、2013年開業)と南西店(台北 中山駅前、2018年開業)の2店舗を展開している。南西店は、台湾で話題の商業施設「誠品生活」にテナントとして入居している。

■神農市場有限公司
創業/2013年2月
資本金/2500万台湾元 (1億円)
事業内容/スーパーマーケット・飲食業
店舗数/2店(台湾国内のみ)
売上高/1億1000万台湾元(4億円)
取扱い商品/食品(食材、調味料、ドライフルーツ、ジャム、蜂蜜、茶葉、お菓子など)、雑貨、自然派コスメなど

関連カテゴリー

店舗 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧