そごう・西武news|そごう千葉店「ジュンヌ」コト発想の体験型専門店館に刷新

(株)そごう・西武(東京都千代田区、林拓二社長)は、そごう千葉店ジュンヌの全館改装を行う。
ジュンヌが立地する千葉駅周辺は、郊外型商業施設に押されて求心力が低下していた。今回の改装では、ヤングファッションに特化していたジュンヌを、コト発想の体験型専門店館として刷新させる。
2017年9月15日に72区画のうち55区画をリニューアルオープンさせ、2018年3月には全72区画が完成させる予定だ。

そごう・西武では「首都圏戦略」を打ち出し、今後数年をかけて、首都圏基幹店への重点投資を行い、成長エンジンとしていく。その第1弾がジュンヌになる。投資額は設備部分含めて25億円。リニューアル後の2018年度の年商は125%増の90億円を見込む。

ジュンヌは地上4階、地下1階の5フロアで、営業面積は1万6000㎡(約4848坪)。1~4階までのフロアコンセプトを見直し、テナントを入れ替える。
すでに地下1階のアクティブスポーツフロアは4月に改装を終えている。
改装では、旧来7割の面積を占めていたファッション領域を4割にまで縮小し、コト・体験、ビューティー、食、生活雑貨といった領域の面積拡充を図る。

1階は旬のファッションと食のマルシェのフロア。
食、雑貨、ファッションを組み合わせて構成する。バルセロナのアートキャンディショップ「パパブブレ」、房総イタリアン「エストプロッシモ」など食関連のコンテンツを充実させる。ファッション・雑貨ショップでは「ライフストアRoom903」「キャスキッドソン」などを配置する。

2階はキレイを創るビューティフロア。
ダイエットに特化した「加圧ビューティーテラス」、目元専門サロンといった特徴的なテナントを導入する。一時預かり専門託児所「ママズスマイル」、コワーキングスペースなども設ける。

3階はコト消費型体験フロア。
時間消費型のコンセプトストアが占める。神楽坂の本+カフェ+ギャラリー「かもめブックス」を手掛けた柳下恭平氏が手掛ける16の専門書店が核になる。そのなかにはルームシアターとギャラリーを併設する。ほかにクッキングスタジオ「ホイップ」、ハンドクラフトが楽しめる手芸ショップを揃える。

4階は上質ライフスタイルフロア。
大型ライフスタイルショップ「アーバンリサーチストア」「フランフラン」が核テナント。来春には改装する本館との連携によって、海外ブランドを導入する計画だ。

その、そごう千葉店の本館は、2020年までにラグジュアリーの改装、次いでデパ地下・レストラン、そしてビューティー&コスメをリニューアルしていく。

衣料品の低迷が長く続く百貨店業界では、アパレルファッション偏重の従来モデルからの脱却が大きなテーマとなっている。モノ中心からコト付加へと消費志向が変質するなか、コト発想の体験型ショップへの転換を目指す千葉そごうの取り組みは時代にかなったものといえるが、それが成功するか否かは、実はわからない。「コト発想の体験型ショップ」こそ、個々の顧客の体験に迫るディテールを有しなければならないからだ。

■そごう千葉店ジュンヌ概要
所在地/千葉市中央区新町1000
営業面積/1万6000㎡(約4848坪)
投資額/25億円(設備投資部分含む)
区画数/72区画
目標年商/2018年度90億円(2016年度比約25%増)
開業日/9月15日に55区画オープン。2018年3月に72区画完成

検索ワード:そごう・西武 そごう千葉店ジュンヌ 体験型専門店 

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