とくし丸news|稼働台数300台突破・89社と提携し月間流通総額も5億円

(株)とくし丸(徳島県徳島市、住友達也社長)の移動スーパー「とくし丸」の稼働数が4月24日(火)に303台となった。

「とくし丸」は、買物難民を支援するため2012年に設立され、2017年5月にはオイシックスドット大地(株)(東京都品川区、高島宏平社長)の連結子会社になっている。

この事業は、地域のスーパーマーケットと契約した販売パートナーと呼ばれるオーナー経営者(主に個人事業主)が、提携スーパーマーケットの商品から約400品目1200点を、冷蔵機能付きの軽車両「とくし丸」に積んで、指定エリアを巡回して、商品を販売する。また地域の自治体や警察署と見守り協定を結び、お客の見守りも行う。

設立以来、地域に密着するローカルスーパーマーケットを中心に契約台数を増やし、4月24日に(株)サンシャインチェーン本部室戸店1号車(高知)、(株)エスマート湖山店1号車(鳥取)、(株)リバティ長岡店1・2号車(京都)の4台が開業したことで、稼働台数が300台を突破した。月間流通総額も5億円を超えている。

4月24日時点で、89社のスーパーマーケットと提携し、43都道府県で展開する。たとえば2017年1月以降は(株)ベルク、(株)関西スーパーマーケット、(株)いなげや、(株)コモディイイダ、(株)サンリブといった有力スーパーマーケット企業とも提携。さらに今秋には、(株)義津屋(愛知県津島市、伊藤彰浩社長)での稼働も目指す。

地域の過疎化や核家族化などによる買物難民は全国に700万人いると推計されている(2015年経済産業省調査)。内閣府による2016年版高齢社会白書調査は、全国の65歳以上の高齢者人口は2025年には日本国民の30.3%に達すると予測している。また、世帯主が65歳以上の単身世帯と夫婦のみ世帯の世帯数全体に占める割合は25%を超えるとされる。高齢化が進む日本で移動販売の需要は高まっている。その一方でスーパーマーケット企業にとっても新たな販路開拓のツールになっている。

【結城義晴の述懐】住友達也さん、300台突破、おめでとうございます。頑張ってください。

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