カスミnews|茨城県と包括連携協定の締結で「やさいバス」試験運用開始

(株)カスミ(茨城県つくば市、石井俊樹社長)は、12月11日(水)、包括連携協定を茨城県(大井川和彦知事)と結ぶ。

その取り組みの一つとして、カスミが運営する無人店舗の「オフィススマートショップ」と、やさいバス(株)(静岡県牧之原市、加藤百合子社長)が行っている生産者と消費者を結ぶ「やさいバス」事業を、茨城県内で試験運用する方向で、3者での協働を開始する。

やさいバスと県との連携は静岡県、神奈川県、長野県に続いて4件目となる。地域社会の活性化と茨城県民の安心安全な暮らしの確保に役立つことを目的としている。

「やさいバス」は、同社が提供するマッチングアプリを利用して、生産者と消費者を結び付ける事業を展開している。商品の受け取り・出荷にはあらかじめ決められた「バス停」を利用し、採れたて野菜とくだものを、安く、早く、届ける。直売所や道の駅、青果店、卸売業者の倉庫などを集出荷場である「バス停」に設定し、「やさいバス」と名付けた冷蔵車がその「バス停」を巡回する。野菜の売り手は最寄りのバス停で野菜を出荷して、買い手も最寄りのバス停で野菜を受け取るという共同配送システムだ。

受発注はパソコンでもスマホでもできる。農家が出荷した品物を、発注者はその日あるいは2日以内に受けとることができる。

カスミは茨城県の支援のもとで、水戸市からつくば市内の主要施設へ「オフィススマートショップ」を順次開設している。「オフィススマートショップ」は “バス停” として、「やさいバス」の生産者と消費者をつなぐ場の役割を果たす。同時に、カスミ取扱商品の出張販売所として、施設利用者の利便性の向上を担う。カスミの商品配送網を利用し、消費者が注文した果実・野菜を最寄りの “バス停” まで届ける。

この新しい共同配送の仕組みによって、通常の宅配に比べて配送料も半額以下に抑えることができる。流通コストを抑制するだけでなく、高齢化している農家にとっても、共同配送によって出荷作業が軽減されるメリットがある。

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