イオンnews|ダウ社とCO2削減を目指す「カーボンプロジェクト協定」締結
イオン(株)(千葉市美浜区、吉田昭夫社長)は、米国ダウ社(The Dow Chemical Company:ミシガン州ミッドランド、ジム・フィッタリングCEO)と温室効果ガス(CO2)の削減を目指す「カーボンプロジェクト協定」を締結した。ダウ社は世界最大級の化学メーカー。
■「カーボンプロジェクト協定」取り組みの概略
この協定に基づいて、イオンはダウ社のアイオノマー樹脂を使った食品の真空スキンパック包装をイオングループの商品に採用する。
アイオノマーは強靭性(穴が空きにくい性質)と弾力性(内容物に追従する性質)を併せもつユニークな特性を発現する樹脂だ。日本においては、合弁事業会社である三井・ダウ ポリケミカル(株)がダウからライセンスを受けて、製造および販売している。
この真空スキンパック包装を使用することで鮮度保持期間が延長でき、輸送時のダメージから商品を保護できることから、食品廃棄物の削減につながることが期待される。
実際に削減した食品廃棄量は、ダウ社が国際オリンピック委員会(IOC)と2017年にスタートさせた「ダウ-IOCカーボンパートナーシップ」に基づいて、CO2の排出削減相当量に換算され、IOCの活動で排出されるCO2のオフセットに貢献することになる。
■真空スキンパック包装(例)
真空スキンパック包装はイオンのグループ会社である(株)ダイエーが実験的に導入し、2019年11月に牛肉4品目で展開を開始した。以降、段階的に対象商品を豚肉やラム肉などに拡大するとともに、取り扱い店舗を拡大している。