ドン・キホーテnews|「○○をドンキで買いがちな都道府県はどこだ!調査」発表

(株)ドン・キホーテ(東京都目黒区、鈴木康介社長)が運営する総合ディスカウントストア「ドン・キホーテ」および「MEGAドン・キホーテ」は2025年2月、高知県に「ドン・キホーテ高知店」をオープンしたことで全47都道府県への出店を達成した。また、電子マネーアプリ「majica」内にある顧客による商品評価・レビュー機能「マジボイス」も11月で2周年を迎えた。

そこで同社はディスカウント事業の店舗での特定カテゴリー別の年間購買データをもとに『○○をドンキで買いがちな都道府県はどこだ!調査』を発表した。

同調査では、ドン・キホーテが強みを持つ商品カテゴリー10部門を選出し、そのカテゴリーの商品をよく購入している都道府県をランキング化した。“なぜ、この県でこれが売れているのか?”という実際
の理由までは分からないものの、「マジボイス」に投稿された商品評価やレビュー、売上げの高い商品などをもとに独自で分析した。

算出方法は、各商品カテゴリーの売上げ数量を店舗ごとに算出。そして各都道府県の人口を、売上げ数量(店舗所在地の都道府県で合算)で割り、算出してる。ただし、免税売上げは除外する。集計期間は、2024年10月1日~2025年9月30日の1年間。

一つ目の商品カテゴリーはパーティーグッズ 。ドン・キホーテでは、誕生日、ハロウィン、クリスマス、忘新年会などの季節のイベントから、日常的なパーティーで使える装飾品や雑貨、コスプレまで幅広い商品を取り揃えている。1位となったのは東京都。この1年間で都民の21人に1人はパーティーグッズをドンキで買ったことがある計算となった。商品別では上位3都府県ともに販売数1位は、風船を膨らませる際に使用する「ヘリウム缶」、2位は「血のりペイント」だった。

理美容家電は、主に男性向けのバリカンやシェーバーから、主に女性向けのヘアアイロンやドライヤー、ユニセックスな鼻毛カッターやマッサージ家電など商品も価格帯も幅広く用意する。1位は沖縄県で17.2人に1人。上位を見てみるとトップ5に東海エリアの3県が入っている。商品別では、上位3県に共通して「マッサージ家電」と、24年に大ヒットした情熱価格「スマホ連動イヤークリーナー」がランクイン。

プロテイン関連は近年、トレーニングブームや健康意識の高まりなどによって市場が拡大している。ドン・キホーテでも2024年から一部店舗でプロテイン自販機を導入し、強化しているカテゴリーだ。1位は沖縄県で、6.5人に一人がプロテイン関連商品を買ったことがある。沖縄県民の「マジボイス」書き込みでは、価格の安さを評価する声が多く見られる。

掃除用洗剤は日常生活に欠かせない必需品の一つで、衣類・食器・浴槽・トイレなど生活のあらゆる場面で使用される。ドンキでは、定番商品から、海外の珍しい商品まで幅広く取り扱っているのが特徴だ。そしてここでも沖縄県が1位。あくまで計算上だが、「0.9人に一人」ということで、県民全員が購入経験ある結果となった。各県のマジボイス書き込みでは共通して、「安さ・大容量・コスパ」が評価されている。一方で沖縄県では「いい香り・もっと香りが欲しい」など、香りに対する意見が多い傾向にあった。また商品別では、基本的に売れる商品に大きな違いはみられないものの、沖縄は「カビ取り商品」が2位の青森に比べて2倍近く売れていて、年中、高温多湿な地域特性がみられた。

日本の国内旅行者数はコロナ禍前の水準を上回っていることもあり、キャリーケースはドンキが高い市場シェアを持つカテゴリーの一つとなっている。国内外問わず多くの観光客が訪れる都府県が上位に入る結果となり、ここでもまた沖縄県が1位だった。商品別では大型サイズの商品が上位を占めている。

香水は近年、自己表現の一つとして愛用者が増えるなど、日本の香水市場は拡大傾向と言われている。ドンキでもオリジナル商品から、ハイブランドまで取り揃えている。1位は沖縄県だが、人口規模も地域もバラバラな5都県がランクインした。商品別にみると、沖縄ではオリジナルの「DUBYENOTE ボディミスト」が高い支持を集め、販売数量の上位10商品中7商品がランクイン。1番人気は「DUBYENOTE ボディミスト 250ml #02」だった。 各県、低~中価格帯の商品が人気を集めている。

ドン・キホーテのPB「情熱価格」では、さまざまな紅生姜商品が販売されている。2022年4月に発売した「最後まで美味しい紅生姜せん」は累計270万個以上を販売する看板商品になっている。1位は鳥取県で、県民の55人に1人が紅生姜商品を購入している計算となった。北陸・甲信越の3県には「かける紅生姜」と「紅生姜タルタル」が圧倒的な人気だ。

洋酒はドン・キホーテの酒類カテゴリーの売上高で約3割を占めているカテゴリー。市場シェアでも 6%ほどあり、強みを持っている。1位となった山梨県では販売数量上位10商品のうち、7商品がウイ
スキーだった。県内には世界的にも有名なウイスキー蒸留所があり、生産量・消費量がともに多いのかランキングにも反映した。

“みんなの75点より、誰かの120点。”をコンセプトに、2023年11月に誕生した惣菜・弁当のブランド「偏愛めし」。これまで「皮だけのフライドチキン」「アメリカンドッグのココだけ」などの偏愛心溢れる商品が大きな話題となった。紅生姜に続いて、鳥取県が1位となった。県内にドン・キホーテ店舗は「鳥取本店」と「MEGAドン・キホーテ米子店」の2店舗しかない中での1 位獲得は、驚きの結果だ。鳥取県は海と山、両方の幸が豊富で、比較的優しい味の郷土料理が多いと言われる中で、刺激が強く、濃い味が多い偏愛めしが、逆に新鮮で受け入れられたのはないかと考えられる。商品別にみると、上位3県ともに売上げ1位は「あんだく溺れ天津飯」だった。

日本国内で年間17億円以上を販売するドン・キホーテの焼き芋は、多くの店舗で年間を通じて販売している。冬はもちろん、夏場でも「冷やし焼き芋」として販売する店舗もある。また海外でも多くのグループ店舗で販売しているのが特徴だ。上位5県をみると、北から南まで全国で偏りなく売り上げているが、意外にも沖縄が1位となった。マジボイスには「甘い」「蜜たっぷり」「ねっとりで美味しい」など絶賛の声が多数寄せられている一方で、「当たりはずれがある」などの意見も一定数あった。

最後にまとめると、10部門中、6部門で沖縄県が1位を獲得するという結果となった。総合ランキングでも2位に倍の差を付けている。沖縄県には2012年11月の「MEGAドン・キホーテ宜野湾店」で初出店して以降、現在9店舗を展開している。地域の顧客だけでなく、海外旅行客も多く来店しているのが特徴だ。また地域別でみると、東海エリア(静岡県、愛知県、岐阜県、三重県)が1位だった。エリア内には80店舗以上を構えていることから、それぞれのエリアに根差していると考えられる。

関連カテゴリー

戦略 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧