Weekly Review|バナー転換の改装、異業種のアパレル強化など
9月は下期のスタートである9月4日(月)から9月11日(金)に公開された流通スーパーニュースは118本。

最も多かったカテゴリーは「店舗」「新商品」がそれぞれ23.7%(28本)。次いで「CSR」が21本。「熊本地震」「千葉豪雨」被災地などへの寄託のニュースが多かった。さらに「統計他」14.4%(17本)が続く。これは各社の8月度の業績発表が続いたため。
「M&A・システム」が8.5%(10本)。M&AではライフコーポレーションのアルビスへのTOBが大きなニュースだった。首都圏、近畿圏の二眼レフ経営の同社が、中部・北陸圏に足掛かりをつくった。
「店舗」は新店出店および既存店の改装、専門店の小型化、商業施設の活性化の3つの特徴が目立った。新店および改装では万代東岸和田店(大阪府)、デリシア辰野店(長野県)など有力チェーンの改装ニュースが続いた。
北陸では平和堂がアルプラフーズマーケット富山掛尾(富山県)が新規開店するなどドミナント強化の動きが見られた。
また、M&Aで傘下に治めた店舗のバナー転換のケースが目立った。イオン九州は2025年7月に子会社化したジョイフルサンの既存店舗を「マックスバリュ城栄店」(長崎県)に転換した。また、ベイシアが「Foods Park岐南店」(岐阜県)を改装オープンした。2025年10月にグループ傘下となった三心との協業モデル1号店。
専門店では、ハンズ自由が丘店(東京都)が駅前立地に小型フォーマットで出店し、ロフトは出雲ロフト(島根県)を新規開店するなど、都心部、地方の双方で小商圏を意識した専門店出店が進んだ。
ホームセンターでも同様の出店がされた。コーナンはPRO桜井店(奈良県)、MrMax Select福山店(広島)が新規開店した。PROは職人向け、Selectは食品、日用品に特化、といったようにターゲットを明確にしたタイプ。カインズはダイエー市川店(千葉県)にリフォーム専門店を導入し、都市部での専門性需要の取り込みを図っている。
商業施設では、イオンモール八千代緑が丘(千葉)、イズミはゆめタウン出雲(島根)を改装し、地方大型店の専門店ラインアップを強化した。ユニバースはラ・セラ東バイパスSC(青森)を全館リニューアルするなど、商業施設の再活性化が進んだ。

「戦略」カテゴリーに属するが、異業種によるアパレル強化のニュースが続いた。
セブン‐イレブン・ジャパンは9月25日(金)から、アパレル大手のアンドエスティ(東京都渋谷区、櫻井裕也社長)と共同開発したコラボ商品を全国約2万2000店で販売する。実用衣料から一歩踏み込んだファッション性を高めたTシャツ、ソックス、雑貨などを投入する。

また、ワークマンは9月8日(火)に開催した秋冬新製品発表会で、疲労回復ウェア「MEDIHEAL(メディヒール)」、断熱素材「XShelter(シェルター)」使用のアパレルをアピールした。長くて暑い夏から急速な気温低下という“秋がなくなった”気象状況を受けて、疲労回復などの高機能を備えたアパレルの拡販強化をさらに進める。
また、ファミリーマートはスタイリスト・ファッションディレクターの長谷川昭雄氏のブランド「A.H」とのコラボレーション商品を発売する。オリジナルブランド「コンビニエンスウェア」がコンビニアパレルで一定の存在感を出しているなか、ブランドラインアップを拡大する。
